三浦 V5ならず王座陥落…バルガスに壮絶9回TKO負け
2015年11月22日 13:35
格闘技
WBC世界ミドル級タイトルマッチとのダブル世界戦でセミファイナルに登場した三浦はやや固い動き。1回1分過ぎ、右フックをまともに顔面に食らって腰を落とし、あわやダウンというピンチに陥った。ダメージが残ったまま中途半端なクリンチで右を打たれるなど苦しい状況が続いたが、2回途中から頭を振って攻撃を避ける動きを見せるなど体力が回復。強烈な左ボディーで相手の足を止め、主導権を奪った。4回には左2発で相手を後退させ、左アッパーのあとに強烈な左ストレート。代名詞の“ボンバーレフト”で尻餅をつかせるダウンを奪った。
5、6回と狙いすぎて手数が減った三浦に対し右目の下をはらしたバルガスはノーモーションの右などで反撃。三浦は7回にジャブを突いて立て直し、8回終盤には左を打ち込んで相手を追い詰めた。しかし、9回序盤に左アッパーと左フックを受けてぐらつき、さらに右ストレートをもらって背中からダウン。その後はクリンチで何とかしのいだが、足元は定まらず、強烈な右ストレートを受けた時点でトニー・ウィークス・レフェリー(米国)が試合をストップした。
三浦の敗戦は11年1月にWBA世界スパーフェザー級タイトルマッチで王者・内山高志(ワタナベ、現スーパー王者)に8回終了TKO負けして以来。13年4月の世界王座奪取から4戦連続でメキシコ人相手に勝利を収め「メキシカン・キラー」と呼ばれたが、無敗の挑戦者に連勝を止められた。