田口、押していなす“相撲トレ” パワー型挑戦者対策着々
2016年12月17日 05:30
格闘技
自ら挑戦者に選んだカニサレスは大振りフックを武器とし、16戦全勝13KOの戦績を誇るファイター。小柄ながら突進力があり、石原トレーナーは「打ちながら体を寄せてくる」という。映像を見た田口も「今までやってきた中で体の当たりはトップクラス。パワー自体は相手が上回っていると思う」と分析。身長とリーチで勝るため、基本的には足を使い距離を取って戦う方針だが、「中間距離、近距離でも自分が上回れればいい」と以前から取り組む“相撲トレ”の回数を増やした。
8月のV4戦は初のメインイベンターを務めたが、今回はセミファイナルに回り、ジムの先輩・内山にメインを譲る。内山は4月に2回KO負けしたコラレス(パナマ)との再戦で雪辱を狙うだけに、「内山さんの復帰に弾みをつけたい。自分が負けたら士気が下がるかもしれない。絶対に勝って内山さんにつなげたいと、今までの防衛戦より強く思っている」と言葉に力を込めた。V4戦では宮崎亮(井岡)に判定で完勝もKOは逃したとあって、今回は“相撲トレ”以外に、好機に連打で仕留める練習も積んできた。好きな力士を問われ「昔で言えば舞の海や寺尾」と、自身と同じ“そっぷ型”の2人を挙げた王者は「KOの方が盛り上がる。チャンスがあればどんどん狙っていく」と意気込んだ。