“守備よく”王座奪冠だ!前WBA王者・内山が練習を公開
2016年12月19日 05:30
格闘技
相手の研究よりも自身を磨くことを重視する内山には珍しく、今回はビデオによるコラレスの分析も進めている。負けた試合の映像は「20〜30回は見た」が、初めて見たのは7月だった。「最初は心の傷が癒えてなくて嫌だった。こう見えてナイーブなんで(笑い)。再生ボタンがなかなか押せなくて、“明日でいいや”と…」。だが、見始めると客観的に試合を分析し、当時は見えずに倒されたカウンターパンチの角度などを確認。戦ったのは2ラウンドだけで「(コラレスの)引き出しはまだあると思う」と話したが、「慢心、油断があった」(ワタナベジム・渡辺均会長)前回と違い、隙は見られない。
変則的な相手に対応するため、世界初挑戦時以来、7年ぶりに海外からスパーリングパートナーを招へい。メキシコ人とベネズエラ人を相手に約80ラウンドのスパーリングを積んだ。チケット4300枚は当日券を除いてほぼ完売。舞台は整っている。渡辺会長は「内山のボクシング人生が懸かっている。強さを証明してほしい」と期待し、内山も「借りを返す時が近づいてきた。リベンジしたらうれしいだろうな」と復権をイメージした。