村田、左フックあるぞ!新たな武器披露「試合で使えるかも」
2018年04月03日 05:30
格闘技
目を引いたのは、キシコ人パートナーが距離を詰めてきた際に2度ヒットした左のカウンターフック。指摘された村田は「前は結構打っていた」と話したが、右ストレートと左ボディー主体だった昨年の世界戦2試合では見られなかったパンチだ。「今度の試合では使えるかもしれない。自然と出てくれれば」と手応えを口にした。
王座を奪った昨年10月のエンダム(フランス)との再戦は「(5月の)初戦よりも圧倒しなければ」と欲を出し、体が突っ込んで距離が縮まった分、使えるパンチが少なかったという。その反省から初防衛戦は「冷静に距離を取りながらプレッシャーをかけ、相手のスタミナを奪う」がテーマ。ジャブで自分の距離を保ち、右に頼らないように重心のバランスを取れば左フックもスムーズに打てるわけだ。バランスを改善しても右ストレートの威力が落ちるわけではなく、「今日は右も良かった」と分析した。
スパーはこの日で100ラウンドに到達。体調も精神面もここまでは問題ない。「自分の中でも下馬評は自分有利と思っている。ダメだったらボロカスに言われる覚悟はできている」。開き直ったような口調に、むしろ自信が透けて見えた。
(中出 健太郎)