村田、V2達成でゴロフキン戦実現構想
2018年04月14日 05:30
格闘技
WBAスーパー、WBC、IBF王座を保持するゴロフキンはミドル級最強の評価はもちろん、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)1位にも君臨する、村田にとっての“ラスボス”だ。アラム氏は「交渉は何もしていない」と話したが、ゴロフキンは5月5日に予定されていたサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)との再戦がカネロの薬物違反により中止。今後の動向が不透明となったため、村田にも対戦のチャンスが出てきた。村田はESPN、ゴロフキンはHBOと、契約する米テレビが異なるが、アラム氏は「大きな問題ではない」と実現可能との見方を示した。
アラム氏は村田のV2戦についても「米ラスベガスのMGMで相手はファルカン」と明言。12年ロンドン五輪ミドル級決勝で村田に敗れた銀メダリスト、エスキバ・ファルカン(ブラジル)との“再戦”となるが、初防衛戦をクリアしなければ、ラスベガスも東京ドームも実現しない。今回も10月に続きESPNで全米生中継されるとあり、「世界にアピールできる試合をしたいといやが応でも思う」と話した村田。「やるべきことは分かっているのでベストを尽くす。それだけ」と気合を込めた。
◆ゴロフキンの戦績 03年世界選手権ミドル級金、04年アテネ五輪同級銀などアマ350戦345勝5敗。プロはWBA同級王座18度(V11からスーパー王座)、WBC王座7度、IBF王座4度防衛など38戦37勝(33KO)1分け。昨年9月のカネロとの「ミドル級頂上決戦」で引き分けて連勝ストップも、カネロの勝利とした採点が疑問視された。村田は14年に米国合宿でスパーを行い、パンチ力を実感したと明かしている。