尚弥強すぎ!2階級上スパー相手がホレた“驚異の”左ボディー
2018年04月18日 05:30
格闘技
「マクドネルと身長が同じぐらいでスタイルも似ているので、いいイメトレになる」と井上尚。3月にも長身でタフな中国人選手とスパーをしたが、アジア人と欧州人では感覚が違う。そこで英国からハムザと、14年にマクドネルの弟ギャビンにTKO負けした以外は20戦全勝(10KO)の29歳リー・ウッドを招へいしたが、実力差は明らかでこのままでは滞在予定の2週間はもたない。大橋会長は「一日に(2人が)2ラウンドずつかな」と肩をすくめた。
ハムザは「ボディーでダウンしたのは初めて。いろいろな選手とスパーしたけど、左ボディーフックは一番強い」と明かした。回が進むごとにギアを上げる井上尚に舌を巻き、「ゲームプランが一つじゃない。それができるスキルがある」「ジャブが凄くいい」「無駄打ちせず、空振りもしない」と絶賛した。
約14センチ長身の相手にジャブの差し合いでも勝った井上尚は「若干タイミングと角度をずらしている」と解説。長身相手には体が浮いてしまいがちな顔面へのパンチも「打てる距離で打てば大丈夫」と問題なしを強調した。
今週から「完全に集中したい」と自宅を離れ、ジム近くのホテルに宿泊。5月にはメキシコ人選手をパートナーに招へい予定で、15年に元3階級制覇王者・長谷川穂積を2度ダウンさせたカルロス・ルイス(メキシコ)が候補に挙がっている。母国の王者について問われたハムザは「マクドネルは強いけど、イノウエが勝つだろう」と予想。「朝はイノウエと一緒に走りたい」と同い年の怪物に憧れの視線を向けた。
◆軽量級の体重のリミット 井上尚が最初に世界王座を獲得したライトフライ級は48・9キロ。比嘉のフライ級は50・8キロ。井上尚が2階級制覇したスーパーフライ級は52・1キロで、3階級制覇を狙うバンタム級は53・5キロと1・4キロ差がある。フライ級とバンタム級の差は2・7キロ。なお、この日の井上尚のスパー相手はフェザー級でリミットは57・1キロ。