【IBF世界フライ級タイトルマッチ ( 2019年5月13日 )】
前日本フライ級王者・黒田雅之が18日、都内で会見し、2度目の世界挑戦を発表した。昨年大みそかにマカオで坂本真宏(六島)に10回TKO勝ちしたムザラネに挑む黒田は「5月には新元号になる。昭和生まれの自分が新元号初の日本人世界王者になれたら」と抱負を口にした。
高校時代にファミリーレストランでアルバイトを始め、現在もコンビニでのバイトを続けている。葛藤もあるが、「才能があるわけじゃない。そのぐらいの覚悟がないと世界は獲れない」と自らを奮い立たせてきた。ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)に判定負けした世界初挑戦から6年。井上尚弥(大橋)や拳四朗(BMB)ら世界王者とスパーリングを重ねる中で追い続けてきた「自分と何が違うのか?」の答えを5月13日のリングで出す。
新田会長は元WBC世界スーパーフライ級王者・川嶋勝重氏の承諾を得て剣道2段の黒田が同氏から「ラストサムライ」の愛称を襲名することも発表。川崎市のジム初の世界王者誕生に大きな期待を寄せた。