【プロボクシング8回戦 〇比嘉大吾 TKO6回2分25秒 ジェイソン・ブエナオブラ(フィリピン)● ( 2020年2月13日 後楽園ホール )】
元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(24=白井・具志堅)が1年10カ月ぶりのリングを6回TKO勝ちで飾った。ボディーの連打で2度のダウンを奪い、これまで一度もダウンした経験のなかったタフな相手を仕留めた。
フライ級時代より2階級余り重い119ポンド(約53・9キロ)契約の試合でパワー健在を誇示したが、本人は「最悪でしたね。疲れました」と反省。「闘争心がない。今の気持ちで続けたらファンに失礼だし、いろいろ考えます」と揺れる胸中を明かした。18年4月のV3戦で計量に失敗して王座剥奪。JBCから受けたライセンス無期限停止処分は昨年10月に解除され、現在はWBC世界バンタム級7位にランク入りしている。年内の世界再挑戦のプランを描いていた具志堅会長も「ボクシングは甘くない。時間をかけて」とトーンダウンした。