吉野修一郎が史上初の3冠防衛 9連続KO逃すも大差判定で細川バレンタインに勝利
2020年09月03日 22:10
格闘技
自身の3倍近いキャリアを持つベテランを相手に慎重な立ち上がりも左ジャブを中心に多彩なコンビネーションでポイントを稼いだ。何度も偶然のバッティングがあり、顔をしかめる場面もあったが、最後まで主導権を渡すことなく、10~12点差の完勝。9連続KO勝利は逃したものの、三迫貴志会長は「難敵のバレンタイン選手に圧勝できたのは評価できる。本人も話していた通り12ラウンドやれたことも収穫。課題もあったが、さらに飛躍できると思う」と目を細めた。
すでにWBO10位、WBCとIBFは15位に世界ランク入り。世界的に強豪ぞろいの階級で、また、コロナ禍で海外渡航や外国人選手の招へいも難しい状況だが、世界挑戦への“関門”を一つ突破し「早く世界へ行きたい」とアピールした。
昨年誕生した愛息は今月6日に1歳の誕生日を迎える。3冠王者を守った吉野は“パパの顔”に戻り、「日曜日にオモチャを買ってあげようと思います」と笑顔を見せた。