吉野修一郎が史上初の3冠防衛 9連続KO逃すも大差判定で細川バレンタインに勝利

2020年09月03日 22:10

格闘技

吉野修一郎が史上初の3冠防衛 9連続KO逃すも大差判定で細川バレンタインに勝利
<東洋太平洋・WBOアジアパシフィック ・日本ライト級タイトルマッチ12回戦>細川バレンタインに判定で勝利し、喜ぶ吉野修一郎(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 プロボクシングの東洋太平洋&WBOアジアパシフィック&日本ライト級タイトルマッチ12回戦は3日、東京・後楽園ホールで行われ、3冠王者・吉野修一郎(28=三迫)が東洋太平洋8位、WBOアジアパシフィック&日本2位で元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(39=角海老宝石)を判定3―0(119―109×2、120―108)で下した。
 日本ボクシングコミッション(JBC)が公認する地域タイトル3つを同時に懸けて行われた史上初の3冠タイトル戦。東洋太平洋&WBOアジアパシフィック王座初防衛、日本王座6度目の防衛を果たした吉野は「史上は初めてというのは素直にうれしい。倒して勝ちたいという気持ちもあったけど、判定でも勝ててよかった。12ラウンドを経験できたことも自分にプラスになる」と喜んだ。

 自身の3倍近いキャリアを持つベテランを相手に慎重な立ち上がりも左ジャブを中心に多彩なコンビネーションでポイントを稼いだ。何度も偶然のバッティングがあり、顔をしかめる場面もあったが、最後まで主導権を渡すことなく、10~12点差の完勝。9連続KO勝利は逃したものの、三迫貴志会長は「難敵のバレンタイン選手に圧勝できたのは評価できる。本人も話していた通り12ラウンドやれたことも収穫。課題もあったが、さらに飛躍できると思う」と目を細めた。

 すでにWBO10位、WBCとIBFは15位に世界ランク入り。世界的に強豪ぞろいの階級で、また、コロナ禍で海外渡航や外国人選手の招へいも難しい状況だが、世界挑戦への“関門”を一つ突破し「早く世界へ行きたい」とアピールした。

 昨年誕生した愛息は今月6日に1歳の誕生日を迎える。3冠王者を守った吉野は“パパの顔”に戻り、「日曜日にオモチャを買ってあげようと思います」と笑顔を見せた。

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