京口紘人 “代替挑戦者確保”の異例世界戦 コロナ対応で辣腕の大阪・吉村知事から必勝エール

2020年09月09日 05:30

格闘技

京口紘人 “代替挑戦者確保”の異例世界戦 コロナ対応で辣腕の大阪・吉村知事から必勝エール
吉村洋文大阪府知事からの「必勝」色紙を手にV3戦に意気込む京口紘人 Photo By スポニチ
 WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人が8日、大阪市内で会見し、11月3日に大阪で3度目の防衛戦を行うと発表した。新型コロナウイルス感染拡大後、国内で男子の世界戦が開催されるのは初めて。挑戦者の同級11位タノンサックをはじめ、レフェリーやジャッジなどの外国籍関係者の入国に支障が出た場合に備え、ワタナベジムは異例の態勢で臨む。
 昨年10月のV2戦以来1年1カ月ぶりの試合が決まり、ひな壇の京口はストレートに喜びを語った。「コロナで大変な時期だけど、試合ができる。大変うれしい。ベストのパフォーマンスを発揮できるよう仕上げたい」。今年5月に大阪府堺市で予定した試合はコロナ禍で中止に追い込まれた。「間隔が空いたのは仕方がない。ボクサーも含め世界のアスリートが(コロナ禍の)影響を受けた。トレーニングや課題を見つめ直す時間が増え、マイナスとは思ってない」と前向きに捉える。

 主催のワタナベジムはコロナ後、国内初の男子世界戦を無事に実施するため異例の態勢で臨む。外国籍の関係者が入国できない場合に備え、挑戦者の代替選手を既に確保。さらにレフェリーとジャッジを全て国内で用意する方針で、挑戦者側も了承済みという。公平を期すため、ジャッジは両者の母国から1人ずつ、残る1人は第3国出身、もしくは3人とも第3国出身から選ぶのが一般的。今回は“新様式”の世界戦と言える。有観客開催で収容人員の半分に相当する約2000人を上限とし、換気や入場時の検温などコロナ対策を徹底する。

 会見に先立ち、京口は大阪府庁に吉村洋文知事を表敬訪問した。コロナ対応で知名度急上昇の同氏から「必勝」と記した色紙を贈られた。大阪府和泉市出身だけに「地元に貢献したい思いはある。大阪代表、日本代表として世界と戦う」。昨秋に続いて2度目の凱旋防衛戦というのも大きなモチベーションだ。

 《YouTubeで知名度急上昇中》京口は昨年11月にYouTubeでチャンネル開設し、今回のV3戦を生配信する。コロナ禍でも積極的に情報発信し自身の認知度は大幅アップ。街中で声をかけられる機会が格段に増えたという。「去年と比べれば、天と地というぐらい」。チャンネル登録者は既に12万人に到達したが、10万人超でYouTubeから贈られるシルバークリエイターアワード(銀の盾)は「まだ届いていない」という。100万人超の金の盾を目指し、世界戦への調整過程公開など思案中だ。

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