井岡VS恒成、大みそか世界戦日本人対決!井岡「メリットない 負ける気がしない」
2020年11月10日 05:30
格闘技
18年に現役復帰した井岡は海外志向が強く、目指しているのはWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)やWBC王者フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)ら他団体王者との統一戦。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響ですぐに実現するのは難しい。そのため「僕にとってメリットのない試合」という田中との指名試合を消化することを選択した。「試合ができないかもという状況で、日本人の田中選手とやれるのはタイミング的には良かった。この試合をクリアして、統一戦の戦線に入っていきたい」
あくまで視線を先に向けていることを強調し、田中との一戦を通過点と位置付けた。コロナ禍で米国でのスパーリング合宿ができず、キューバ人トレーナーのイスマエル・サラス氏も来日できていないが、自信は揺るがない。「準備に少し不安はあるけど、やるしかない。陣営にも協力してもらい最善を尽くす。どんな展開になっても負ける気はしない」と豪語した。
日本人選手との対戦は、12年6月の八重樫東(大橋)とのWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦以来8年半ぶり。しかも、今回は舞台が通算9度目となる大みそかのリングだけに「盛り上げられたら」の気持ちは強い。コロナ禍で揺れた2020年の総決算。主役の座を譲るつもりはない。
【平成の主な日本人対決】
▼薬師寺保栄VS辰吉丈一郎(94年12月) ともに億超えファイトマネーの王座統一戦はWBCバンタム級王者・薬師寺が暫定王者・辰吉に判定勝ち。
▼畑山隆則VS坂本博之(00年10月) WBAライト級王者・畑山が壮絶な打撃戦で坂本に10回KO勝ち。
▼内藤大助VS亀田大毅&亀田興毅(07年10月&09年11月) WBCフライ級王者・内藤が暴言と反則行為の亀田大に判定勝ち。V6戦では兄・亀田興に判定負けして引退。
▼内山高志VS三浦隆司(11年1月) WBAスーパーフェザー級王者・内山が右手骨折&ダウンの危機も左ジャブだけでボコボコにして8回TKO勝ち。
▼井岡一翔VS八重樫東(12年6月) 日本初の2団体王座統一戦はWBCミニマム級王者・井岡がWBA王者・八重樫に判定勝ち。
▼河野公平VS亀田興毅(15年10月) WBAスーパーフライ級王者・河野が判定勝ち。日本追放により米シカゴで4階級制覇に挑んだ亀田は引退表明。
▼田中恒成VS木村翔&田口良一(18年9月&19年3月) 田中がWBOフライ級王者・木村に判定勝ちで3階級制覇。初防衛戦は元ライトフライ級世界王者・田口に判定勝ち。