井岡VS恒成、大みそか世界戦日本人対決!井岡「メリットない 負ける気がしない」

2020年11月10日 05:30

格闘技

井岡VS恒成、大みそか世界戦日本人対決!井岡「メリットない 負ける気がしない」
リモートで会見した井岡一翔は、大みそかに田中恒成と対戦することを発表(写真提供:Ambitionジム) Photo By 提供写真
 【WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井岡一翔《12回戦》同級1位・田中恒成 ( 2020年12月31日    大田区総合体育館 )】 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者で、日本男子初の世界4階級制覇を達成した井岡一翔(31=Ambition)が9日、同級1位で世界3階級制覇の実績がある田中恒成(25=畑中)と12月31日に東京・大田区総合体育館で2度目の防衛戦を行うと発表した。世界複数階級制覇経験者の日本人対決は初めて。オンラインで会見した井岡は強気な発言を連発し、3年連続9度目となる大みそかの舞台に自信を示した。田中は10日、オンラインで会見する。
 日本男子初の世界4階級制覇王者としてのプライドがあふれ出ていた。ロマチェンコ(ウクライナ)と並ぶ世界最速タイの12戦で3階級制覇した田中も、井岡から見れば“格下”でしかない。田中の4階級制覇を「必ず阻止しなければいけない」と宣言し、「内容と結果にこだわりたい。格の違い、レベルの違いを見せられたら」と言い放った。

 18年に現役復帰した井岡は海外志向が強く、目指しているのはWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)やWBC王者フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)ら他団体王者との統一戦。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響ですぐに実現するのは難しい。そのため「僕にとってメリットのない試合」という田中との指名試合を消化することを選択した。「試合ができないかもという状況で、日本人の田中選手とやれるのはタイミング的には良かった。この試合をクリアして、統一戦の戦線に入っていきたい」

 あくまで視線を先に向けていることを強調し、田中との一戦を通過点と位置付けた。コロナ禍で米国でのスパーリング合宿ができず、キューバ人トレーナーのイスマエル・サラス氏も来日できていないが、自信は揺るがない。「準備に少し不安はあるけど、やるしかない。陣営にも協力してもらい最善を尽くす。どんな展開になっても負ける気はしない」と豪語した。

 日本人選手との対戦は、12年6月の八重樫東(大橋)とのWBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦以来8年半ぶり。しかも、今回は舞台が通算9度目となる大みそかのリングだけに「盛り上げられたら」の気持ちは強い。コロナ禍で揺れた2020年の総決算。主役の座を譲るつもりはない。

 【平成の主な日本人対決】
 ▼薬師寺保栄VS辰吉丈一郎(94年12月) ともに億超えファイトマネーの王座統一戦はWBCバンタム級王者・薬師寺が暫定王者・辰吉に判定勝ち。
 ▼畑山隆則VS坂本博之(00年10月) WBAライト級王者・畑山が壮絶な打撃戦で坂本に10回KO勝ち。
 ▼内藤大助VS亀田大毅&亀田興毅(07年10月&09年11月) WBCフライ級王者・内藤が暴言と反則行為の亀田大に判定勝ち。V6戦では兄・亀田興に判定負けして引退。
 ▼内山高志VS三浦隆司(11年1月) WBAスーパーフェザー級王者・内山が右手骨折&ダウンの危機も左ジャブだけでボコボコにして8回TKO勝ち。
 ▼井岡一翔VS八重樫東(12年6月) 日本初の2団体王座統一戦はWBCミニマム級王者・井岡がWBA王者・八重樫に判定勝ち。
 ▼河野公平VS亀田興毅(15年10月) WBAスーパーフライ級王者・河野が判定勝ち。日本追放により米シカゴで4階級制覇に挑んだ亀田は引退表明。
 ▼田中恒成VS木村翔&田口良一(18年9月&19年3月) 田中がWBOフライ級王者・木村に判定勝ちで3階級制覇。初防衛戦は元ライトフライ級世界王者・田口に判定勝ち。

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