伊藤雅雪、細川バレンタインに8回TKO勝利「自分の中では大きな一歩」
2021年07月03日 21:24
格闘技
「すごく勝ちたい気持ちが強かったので、最後は感情が表に出た。自分の中では8ラウンドでギブアップさせるのが理想だったので、良い勝ち方ができたと思います。それも含めて安心しました」
19年5月の王座陥落後、階級をライト級に上げて再起。だが、昨年12月、同じく階級を上げた前東洋太平洋スーパーフェザー級王者・三代大訓(ワタナベ)に判定で敗れた。思い描いていた世界再挑戦の道が見えなくなり、引退も考えたが、周囲の意見があり、そして自分の心の中にも「あれが最後じゃカッコつかない。自分の納得できる形で終わりたい」の気持ちが残り、再びリングに立つことを選んだ。
胡朋宏トレーナーに指導を求めながら自身のボクシングを再構築。ライト級3戦目を迎え、コンディション作りのコツもつかんだ。伊藤は「前回とは体調も全然違った。自分のやりたいボクシングができた。成長したのかなと思います。気持ちをつくって前に進めたのは自分の中では大きな一歩になる」と胸を張った。
三代に敗れる前は、日本&東洋太平洋&WBOアジアパシフィックのライト級3冠王者・吉野修一郎(三迫)と対戦する構想もあった。伊藤は「路線から外れちゃったけど、やれるなら吉野選手とやりたい。勝って来年は世界に行けたら」と希望を口にした。