田中恒成「たくさん感動させてくれた」 銅メダル獲得した兄・亮明の奮闘に
2021年08月05日 16:42
格闘技
カルロ・パーラム(23=フィリピン)に敗れ、決勝進出を逃したものの、銅メダルを獲得。恒成は「(決勝進出ならず)残念な気持ちはありますが、たくさん感動させてくれて、これ以上ないオリンピックになった。倒す気持ちが1ラウンドから出ていた。倒しにいくボクシング。僕もあれぐらい人の心を感動させたい」と奮闘ぶりに胸を打たれた様子だった。
父の斉さんも「一切ブレずに自分の信念を貫き、限界を超越したファイトを見せてくれた。もの凄く胸が熱くなった」と目をうるませた。亮明、恒成の兄弟は高校時代から全国区の活躍を見せているが、息子たちが大会で優勝しても斉さんは“世界のトップレベルで戦うまでは…”と一緒に記念写真を撮ろうとしなかった。恒成と一緒に記念撮影したのは国内最速のプロ5戦目で世界王座を獲得した15年5月だった。東京五輪はコロナ下でなければ会場に駆けつけるはずだった。亮明が帰郷すれば「一緒に写真を撮りたい」と念願を果たす機会を楽しみに待っている。