浜田剛史氏 中谷は“やりやすい”戦い方をすればいい

2021年09月10日 05:30

格闘技

浜田剛史氏 中谷は“やりやすい”戦い方をすればいい
浜田剛史氏 Photo By スポニチ
 【WBO世界フライ級タイトルマッチ   中谷潤人―アンヘル・アコスタ ( 2021年9月10日    米アリゾナ州トゥーソン )】 10日(日本時間11日)に初防衛戦に臨む王者・中谷潤人が8日(同9日)、米アリゾナ州トゥーソンのホテルでオンライン会見し、改めてKO勝利を誓った。本紙評論家の浜田剛史氏(60=元WBC世界スーパーライト級王者、帝拳代表)が試合を展望した
アコスタは攻撃的な選手で、打ち合いにくることが予想されるが、それに付き合う必要はない。中谷の方がボクシングの幅が広く、選択肢も多いので、距離をとって戦ってもいいし、打ち合いでも優位に立てると感じたなら途中で切り替えてもいいだろう。自分がやりやすいと感じる戦い方をすればいい。

 確かにアコスタはパンチがある。特にアッパー、フックと左は良いパンチを打つので、右のガードはしっかりしておくべきだ。ただし、右のジャブを出さないという意味ではなく、普段通りに右ジャブを使いながら常にガードの意識をしておくこと。また、決して大振りではないが、しっかり打とうとする分、体が立ち気味で硬くなる。そこを突ける体勢をつくることは大事になる。

 昔は「ベルトは獲るよりも守る方が難しい」と言われたが、今の時代はあまり関係ないのではないか。特に今回は海外での試合で、中谷にとっては名前を売るチャンス。アコスタが相手なら不完全燃焼の試合にはならず、観客にもウケると思う。強さを見せるのか、うまさを見せるのか、いずれにしても自分の良さを最大限に生かしてほしい。 (元WBC世界スーパーライト級王者)

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