プロボクシング元世界王者の亀田興毅さんら3兄弟と個人事務所が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分により国内で試合ができなくなったとしてJBCと関係者に損害賠償を求めた訴訟で、JBCは10日までに最高裁に上告しない方針を固めた。11日の上告期限を前に関係者が「JBCという組織としては上告しない」と明かした。
対戦相手が計量失格となった13年の世界王座統一戦で次男大毅が敗戦。王座の扱いで双方の意見が食い違うなど、混乱を理由に当時のジム会長らの資格更新を認めなかったJBCの判断について東京高裁は「裁量権の逸脱、乱用で違法」とし、合計1億10万円の支払いを命じていた。
賠償額は一審の4550万円から2倍以上。JBCは財政面で一般財団法人を維持できない可能性があり新体制について3月中の理事会で決定する。