モデルボクサー高野人母美 2年7カ月ぶりの試合へ計量パス 自らラウンドガール手配「盛り上げたい」

2022年07月07日 15:56

格闘技

モデルボクサー高野人母美 2年7カ月ぶりの試合へ計量パス 自らラウンドガール手配「盛り上げたい」
5年ぶりに後楽園ホールに登場する高野人母美 Photo By スポニチ
 モデルボクサーで元東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(35=勝又)が8日、東京・後楽園ホールで2年7カ月ぶりの試合に臨む。日本女子バンタム級4位の椙元愛(37=一力)とスーパーバンタム級6回戦を戦う。7日に東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた前日計量は高野が900グラム軽い54・4キロ、椙元が500グラムアンダーの54・8キロでパスした。
 寝坊と渋滞に巻き込まれたという高野は約30分遅れて計量会場に登場。先に計量を終えていた椙元とは帰りがけに顔を合わせ、関係者と報道陣に「ごめんなさい」と頭を下げた。米ロサンゼルスと日本に拠点を置くが、試合が決まった5月下旬からは一力ジムで約6週間、チームを組んでトレーニングを積んできたという。6月22日に試合があった日本フェザー級5位の椙元慧(35=一力)ともスパーリングを行ったが、対戦相手に決まったのは姉の椙元愛。「まさか」と驚きながらも「試合を受けていただいたこと、試合ができることに感謝している。いい試合をして、お客さんに喜んでもらったり、もうちょっと頑張れと言っていただいたり、喜怒哀楽を見たいと思う」と抱負を述べた。

 15年6月に東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し、同年11月のWBO女子スーパーフライ級王座挑戦はKO負け。17年10月の日本女子バンタム級王座決定戦で吉田実代(34=三迫、前WBO女子スーパーフライ級王者)に判定負けして協栄ジムをやめると、ロサンゼルスに拠点を移してメキシコで3試合を戦った。現地では1人のプロボクサーとして扱いを受けたことで意識が高まったほか、生活を懸けた選手のむき出しの闘志や、日本では教わらないような角度から打ってくるパンチなども学んだ。女子世界3階級制覇王者マリアナ・“バービー”・フアレス(42=メキシコ)の自宅で泊まり込み合宿を行ったり、6階級制覇王者マニー・パッキャオ(43=フィリピン)とトレーニングする機会にも恵まれたという。

 19年に緑ジム(愛知)で国内復帰を果たし、同年12月の復帰戦で判定勝ち。より良い環境を求めて今年5月に東京の勝又ジムへ移籍し、今回は国内復帰2戦目、後楽園ホール登場は吉田戦以来5年ぶりとなる。華やかな海外のリングを意識し、8日の興行では自分の試合とメーンイベントに自らの手配でラウンドガールを用意。「盛り上げたい」と説明する一方、「絶好調です。必ず勝ちます」と意気込んだ。

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