【東京女子】上福ゆき 自信持ってデビュー5周年に地元初凱旋へ「見る人の何かきっかけになってほしい」

2022年07月23日 07:00

格闘技

【東京女子】上福ゆき 自信持ってデビュー5周年に地元初凱旋へ「見る人の何かきっかけになってほしい」
スポニチアネックスの取材に応じた上福ゆき Photo By スポニチ
 東京女子プロレスの上福ゆき(29)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。8月7日に藤沢で開催される地元凱旋大会について熱い思いを明かした。
 上福は初めて凱旋大会が決まった時は「やっと決まってうれしかった」と思いを明かした。「先輩たちが開催してる凱旋大会を見て、いつかやりたいと思っていました。コロナ禍やいろんな時期を経て、やっとできるんだと思いました」とつづけた。

 今回、地元凱旋大会を開催しようと思ったきっかけについて「18年の4月に藤沢の名店ビルでDDTの路上プロレスをやった時に、地元が盛り上がるなら試合もしたいと思いました。でもその時は新人で自分が試合に出場することで精いっぱいでした」と語り始めた。

 「世間がコロナ禍になった時に地元で大好きだった小さなおにぎり屋さんが潰れてしまって、地元が過疎化したり、さびれてしまうのは嫌だなと思いました。だから何かできないかなと思った時に試合とかできたらいいなと思ったのがきっかけでした」とコロナ禍で何かしたいという思いが凱旋大会開催につながった。

 そして今大会はチャリティー大会として開催する。「藤沢市の議員さんや藤沢市の皆さんと一緒にチャリティー大会で開催することを決めました。藤沢には学校はたくさんあるんですけど、その中ではさまざまな事情で学校に通えない子もいたりします。自分たちは夢を見せる仕事をしてるのもあって、子供たちが頑張っていきたいと思って、学校や設備などに協力できたらいいなと思ったのがきっかけでした」とチャリティー大会で開催する経緯を説明した。

 今年の8月でデビュー5周年を迎える上福。「5年間でいろんなことがありました。人の出入りがあったり、自分もケガをしたりベルトを獲って、失ったりしました。だけど続けることにとても意味があると思ってます」と振り返り、「始めるきっかけは凄く簡単だけど、続けるにはいろんな深い理由があると思っています。周りの先輩たちなどの大事さや自分自身も目標は常に生まれてくると思っています。夢中になれたからここまで続けられたのもあるし、振り返らずとも人生で一番濃い経験をしてると思えてます」と人生の中でも大きな経験ができている5年間になっているようだ。

 「5年以下の選手が胸を張ってプロレスラーと言えないというわけではないけど、自信を持ってプロレスラーと言えるようになるまで5年かかりました」と苦笑いしながらも「湘南台文化センターという会場に凄く思い入れがあります。デビューから5年という節目でプロレスラーとして胸を張って凱旋できます」とプロレスラーとして自信を持って地元に凱旋する。

 今大会を見ている人たちにとって、やりたいことや何か目標のきっかけになってほしいという。「小学校、中学校そして高校はアメリカでしたけど、正直、部活動をしたり熱心に勉強をしてこなかったですし、夢などもありませんでした。夢がないと暇な時間が出来て、暇な時間がないと非行に走る子もきっと多いと思います。そういう子たちに私みたいな人でも何か夢中になって頑張って、楽しそうにしているのを見せたいです。いつ始めても、何を始めても遅くないと思っています。私は24歳でプロレスラーとしてデビューしました。他の子と比べたら少し遅めだと思います。でも続ければ何か意味があったりするので、頑張って夢とか持ってほしいです。何か第一歩のきっかけになってほしいですね」と語った。

 最後に「自分のふるさとやお世話になった人たちに私は恩を返そうと思って最近は生きています。みんなも忙しかったり、疲れたりすると忘れがちだけど生まれた場所や育った場所やお世話になった人をたまには思い出して、伝えられるうちに恩返しをした方がいいかなと思います。結局、人の評価よりも自分でやりたいことをやった方がいいと言ってあげたいです(笑い)」とファンへメッセージを送った。

 ◇上福 ゆき(かみふく ゆき)1993年(平5)2月20日生まれ、神奈川県藤沢市出身の29歳。グラビアタレントとして活動しながらも2017年8月26日にプロレスデビュー。20年11月に第5代インターナショナル・プリンセス王者に輝き、ベルト初戴冠。1メートル73の長身を生かしたドロップキックやビックブーツでファンを魅了。必殺技はフェイマサー。8月7日に地元藤沢の湘南台文化センター市民シアターで初めて凱旋大会を開催する。

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