井上拓真 兄・尚弥へ“勝利のバトン” 4年半ぶりKO「反省点は多かったけど良かった」

2022年12月13日 17:09

格闘技

井上拓真 兄・尚弥へ“勝利のバトン” 4年半ぶりKO「反省点は多かったけど良かった」
7回、ジェイク・ボルネア(右)に左フックを浴びせる井上拓真(島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【プロボクシング55・5キロ契約10回戦 ( 2022年12月13日    有明アリーナ )】 WBA・WBC・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(29=大橋)の弟でWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の井上拓真(26=大橋)がジェイク・ボルネア(27=フィリピン)に8回2分48秒TKO勝ちし、バンタム級で世界4団体統一を目指す兄へ勝利のバトンをつないだ。
 立ち上がりこそ慎重に攻めたが、徐々に距離を詰め、左のボディー、フック、アッパー、さらに右ストレートと多彩なパンチをボルネアに浴びせ続けた。しっかり倒し切ることはできなかったが、5回に拓真の有効打で負傷した左目上の傷からの出血が激しくなり、8回、レフェリーが試合続行不能と判断した。

 18年5月以来のKO勝利。拓真は「こんなにラウンドを使うのは想定外だったけど、内容的に終始、圧倒して結果的にTKOになったので、反省点は多いけど良かったです」とうなずいた。

 19年11月に当時、WBC世界バンタム級正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦に敗れ、暫定王座から陥落したが、その後はいずれも地域タイトルを懸けた試合で3連勝。世界再挑戦への“前哨戦”と位置づけた今回の試合をきっちりクリアした。兄・尚弥は4団体統一後にスーパーバンタム級への転級を視野に入れており、尚弥が手放したバンタム級のベルト争奪戦が始まる。拓真は「自分の適性はバンタムだと思っている。まずは世界王者になり、兄が階級を上げた後は、また一つ一つ自分が集めていけたら」と意欲を示した。

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