世界初挑戦の重岡銀次朗「練習がしたい」と亀田興毅氏とのスパー拒否 “人生無敗”の実力も披露

2022年12月16日 16:57

格闘技

世界初挑戦の重岡銀次朗「練習がしたい」と亀田興毅氏とのスパー拒否 “人生無敗”の実力も披露
<重岡銀次朗・公開スパーリング>スパーリングを終えた重岡銀(右)は亀田氏のドラムミットにパンチを打ち込む(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【プロボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦 ( 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 )】 IBF世界ミニマム級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)を相手に世界初挑戦する同級5位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が16日、都内の所属ジムで公開スパーリングを行った。当初は5ラウンドのスパー後、興行を手がける元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏(35)と1ラウンドの特別スパーリングが予定されていたが、練習を中継するABEMAのツイッターによる事前告知に「全く何も聞いていないし、世界前にやることじゃない。僕の強さは試合で見せれば良い」と拒否。公開スパー前に話し合いが持たれたが重岡は譲らず、練習前の会見で特別スパーの話題が出ると「すいません。それはやらないっす。スパーリングは予定どおりジムの先輩として、そのあと普通に、いつもどおりの練習をやろうと思ってます」とキッパリ断った。
 亀田氏は困惑した表情を浮かべたが、重岡は「自分は練習がしたいだけなんで。試合のことしか考えていないんで、興毅さんから提案があったのは断らせていただいた。やりたいこともあるので練習させてもらって、その後のことはお任せします」と説明。亀田氏は「だから言うたやん。そんな簡単に考えたらアカンて。みんな世界戦を分かってない。俺は言うてるやん。簡単にスパーリングなんかできるわけないって」とフォローした。誰からの発案かと問われると「どこからというのもあれなんで…」と明言を避けたが、「世界戦前にできるような状況でもないし、選手ファーストで考えてやらないと。現役から退いて時間が経ってたこともあるんですけど、ちょっと簡単に考えていたところもあるんで、僕としても反省すべきところもある。申し訳ない気持ち」と謝罪した。「後に拳を交えられるときが…無理か、俺しんどいな」と話す亀田氏に、重岡は「(世界戦が)終わったあとだったら。手加減はしないですません」とニヤリと笑った。

 バンタム級を主戦場とする吉田京太郎(25=ワタナベ、2勝1敗)とのスパーでは、2回に強烈な左ストレートでぐらつかせ、接近しての連打、フック―ボディー―アッパーのコンビネーション、ステップで距離を取ってからの飛び込みなどさまざまなパターンを披露。直近1カ月、スパー相手を務める吉田は「最近では一番いいのをもらった。見えなかった。打ち終わりに合わせようとしても、速いので、どこで合わせようとしても危険」とと舌を巻いた。

 亀田氏は特別スパーの代わりに、練習の合間にドラムミットを持って重岡のパンチ力を体感。左ボディーと右フックを受け「これはエグい。(スパーを)やったらアカンわ。8オンス(のグローブ)で入ったら相手は死ぬわ。やらんで正解よ」とうなった。アマでは高校5冠を含む57戦56勝で兄・優大(25=ワタナベ)相手に棄権した1敗だけ、プロでも8戦全勝(6KO)の“人生で負けたことがない男”を「並のチャンピンではなく、特上クラスのチャンピオンになれる。実力は特上だから知名度を特上にしないといけない」と絶賛した。

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