王者パンヤのインフル感染で挑戦中止に重岡優大「最悪です」 4・16暫定王座決定戦を調整中

2023年04月04日 18:31

格闘技

王者パンヤのインフル感染で挑戦中止に重岡優大「最悪です」 4・16暫定王座決定戦を調整中
苦笑いを浮かべながら取材に応じる重岡優大 Photo By スポニチ
 プロボクシング興行「3150FIGHT」をプロデュースする元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(36)が4日、都内のワタナベジムで会見し、16日に東京・代々木第2体育館で予定していたWBC世界ミニマム級タイトルマッチ、王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)―同級3位・重岡優大(25=ワタナベ)の中止を明らかにした。パンヤがインフルエンザに感染したため試合をキャンセルするとのメールが、診断書付きで3日夕に届いたもの。パンヤは2日に検査入院して翌日退院したが、10日間の自宅静養が必要という。亀田氏は「10日間もいる?」と疑問視し、病院でのパンヤの写真を見た関係者は「インフルエンザで車いすに乗るという…。怒りしかないですね」とあきれたように話した。
 亀田氏は「何とか試合は実現させたい。世界タイトルマッチとしてできる方向でやっている」と重岡優の暫定王座決定戦出場へ向けて動いていることを明らかにした。「世界ランキングの中から試合ができる選手を探していく」と複数の選手に代役を打診する一方、WBC(世界ボクシング評議会)に暫定王座決定戦の承認を要請。一両日中に何らかの返答がある見込みだ。

 重岡優はこの日夕、ワタナベジムに練習のため姿を見せた。パンヤについての連絡は前夜、夕食前に受けたそうで「最悪です。おいしい肉を買ってきて、よっしゃ、食べようと思ったのに…ご飯の味がしなかった」と苦笑い。「しょうがないという考えに落ち着くまでいろいろ考えた。悔しかったし、ショックだった。マジかという感じで(気持ちが)落ちてた」と明かしたが、「ここで集中力を切らしちゃダメ。(パンヤには)メチャクチャ汚い言葉を使いたいけど、そこをグッとのみ込んで耐えて。自分は今試されている、試練だと気持ちを強く持たないといけない」と強調した。IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に出場する弟の銀次朗(23=ワタナベ)との「兄弟同日同階級世界王者」が期待されているだけに、「自分が謝ることじゃないけど、楽しみにしてくれている人たちにはマジ申し訳ない」とすまなさそうな表情で、「試合を組んでもらえることだけを祈っている。試合はなくなるかもしれないけど、今日も気合を入れて練習する」と気丈に話した。

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