日中平和友好条約の締結から45周年を記念した、プロボクシング日中対抗試合が1日、後楽園ホールで行われ、元WBA世界ライトフライ級王者・山口圭司(49)さんの長男、臣馬(しんば、22)がA級初戦で8回3―0判定勝ちを収めた。
「ガッツが凄く、戦車のような選手だった。3回から足が動かなくなってしまった」と序盤は元WBCアジアバンタム級王者の相手の圧に苦しみながらも、3回にはワンツーを相手の顔面にヒットさせるなど徐々にリズムをつかんだ。「体が勝手に反応した」と、6回にはノーモーションから飛び込むような右ストレートでダウンを奪い、「スタミナの課題が大きく出た試合だった」と猛省しながら、疲労で足が動かなくなった中でも意地を見せた。
試合前に父から「頑張って」と激励のメッセージを受けたという臣馬は「コンディションが良くない中で8回動けたのは大きい」と収穫を得た様子だった。