世界前哨戦快勝した田中恒成は標的の一人、WBO新王者の中谷潤人に「負けてられない」
2023年05月21日 16:23
格闘技
一方的に攻めるだけではない。「テーマは相手を自由にさせないこと。ある程度、できたので良かった」。間合いの取り方やフェイント、機先を制するジャブなど、さまざまに相手の攻撃の芽を摘み、本来は好戦的な相手がやや尻込みするほど圧倒した。「いい内容で勝てたし、最後にKOできたのも良かった。自信になる」と満足げに振り返った。
WBOスーパーフライ級はこの日(現地時間20日)に王座決定戦が米ラスベガスで行われ、1位の中谷潤人(M・T)が2位アンドルー・モロニー(オーストラリア)にKO勝利し新王者となった。同級3位の田中が今後は1位の指名挑戦者となる見通し。ただ、畑中清詞会長は「チャンスがあるところで」とWBO一本には絞らず広く世界4階級制覇の機会を探る方針。WBO以外も世界ランクはWBA4位(1位は空位)、WBC4位、IBF3位(2位は空位)と上位につけている。恒成自身はまだ中谷の試合映像を見ていないとした上で「やっぱり、力があるなと思う。負けてられない」と闘争心を示した。