世界前哨戦快勝した田中恒成は標的の一人、WBO新王者の中谷潤人に「負けてられない」

2023年05月21日 16:23

格闘技

世界前哨戦快勝した田中恒成は標的の一人、WBO新王者の中谷潤人に「負けてられない」
世界前哨戦に快勝した田中恒成(右)と村田大輔トレーナー Photo By スポニチ
 プロボクシング元世界3階級王者の田中恒成(27=畑中)が21日、名古屋市のパロマ瑞穂アリーナで“世界前哨戦”の116ポンド(52・6キロ)契約10回戦に臨み、WBC世界スーパーフライ級13位でWBCコンチネンタルアメリカ王者のパブロ・カリージョ(コロンビア)を10回2分43秒、TKOで下した。再起後4連勝とし、スーパーフライ級での世界4階級制覇再挑戦へ準備は整った。
 打たれ強くスタミナも豊富な相手をきっちり仕留めた。判定決着濃厚と思われた最終10回終盤にカウンターの左をクリーンヒット。ダウンを奪い、レフェリーはすぐに試合を止めた。立ち上がりからワンツーや左ボディーを主体に主導権を握った。

 一方的に攻めるだけではない。「テーマは相手を自由にさせないこと。ある程度、できたので良かった」。間合いの取り方やフェイント、機先を制するジャブなど、さまざまに相手の攻撃の芽を摘み、本来は好戦的な相手がやや尻込みするほど圧倒した。「いい内容で勝てたし、最後にKOできたのも良かった。自信になる」と満足げに振り返った。

 WBOスーパーフライ級はこの日(現地時間20日)に王座決定戦が米ラスベガスで行われ、1位の中谷潤人(M・T)が2位アンドルー・モロニー(オーストラリア)にKO勝利し新王者となった。同級3位の田中が今後は1位の指名挑戦者となる見通し。ただ、畑中清詞会長は「チャンスがあるところで」とWBO一本には絞らず広く世界4階級制覇の機会を探る方針。WBO以外も世界ランクはWBA4位(1位は空位)、WBC4位、IBF3位(2位は空位)と上位につけている。恒成自身はまだ中谷の試合映像を見ていないとした上で「やっぱり、力があるなと思う。負けてられない」と闘争心を示した。

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