井岡×武尊　「お互いに勝って6月24日を最高の日に」　“初共演”2人が共闘宣言

　プロボクシング前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔（34＝志成）が15日、K―1元3階級制覇王者・武尊（31）と都内の所属ジムで対談を行った。 　井岡は24日に東京・大田区総合体育館でWBA世界同級王者のジョシュア・フランコ（27＝米国）との再戦。武尊も同日に約1年ぶりの再起戦をフランス・パリで行い、両興行を独占生配信する「ABEMA」の企画で対談が実現した。

　共通の知人、ロックバンド「ONE　OK　ROCK」のTaka（34）の紹介で知り合った2人は仕事では初共演。約3年ぶりの再会だと話す井岡は「こういうご縁があるとは思わなかった」と笑顔。過去に井岡からスーツをプレゼントされたことを明かした武尊は「競技は違うが憧れの人。パンチなどを参考にしている」と興奮気味に語った。

　プロ初の引き分けとなった昨年大みそかのフランコとの王座統一戦は、6度目の防衛に成功もWBA王座を奪うことはならなかった。その後、WBOは井岡に同級1位だった中谷潤人（25＝M・T）との指名試合を命じるも、井岡は2月にWBO王座を返上した。「今までも勝利を目指して試合をしてきたが、今回はかなりの覚悟を持って臨む」とフランコとの再戦へただならぬ決意を示した。

　PPV配信される両試合は井岡戦が6200円、武尊戦は5800円、セットでは1万2000円で販売される。17日までの先行予約で割引が適応され9000円となるが、注目度の高さを表す価格設定となった。約2時間前に先陣を切る井岡は「お互いに勝って、6月24日を最高の日にしたい。先に結果を出して何か伝えられれば」と話し、武尊は「負けられない気持ちは今までで一番大きい。勝ってつなげてほしい」と共闘を誓った。