【RIZIN】朝倉未来 悲願のRIZIN王者へ!「一番強くて最強になる。クレベルに勝つのが俺の目標」

2023年07月29日 05:30

格闘技

【RIZIN】朝倉未来 悲願のRIZIN王者へ!「一番強くて最強になる。クレベルに勝つのが俺の目標」
朝倉未来 Photo By スポニチ
 “路上の伝説”が悲願のRIZINベルト獲得へ。30日に開催される「超RIZIN2」(さいたまスーパーアリーナ)で朝倉未来(31=トライフォース赤坂)がヴガール・ケラモフとのRIZINフェザー級王座決定戦に臨む。
 未来は少年時代から極真空手や相撲を習って体を鍛えていた。小学校高学年の時点で年上の不良たちと喧嘩をしていた。中学時代にはストリートファイトに明け暮れ、16歳の時にバイクの無免許運転で少年院に収容。退院後に格闘家を志し、名古屋の地下格闘技や「DEEP」への参戦後に13年から弟・海とともに「THE OUTSIDER」に参戦。15年にTHE OUTSIDER史上初の2階級制覇。18年に「RIZIN」に参戦。初戦から元UFCファイターの日沖発からKO勝利を飾り、いきなりインパクトを残した。

 連勝街道を歩む中で20年11月に初代RIZINフェザー級王座決定戦で斎藤裕と対戦。大きな期待がかかった一戦だったが、まさかの判定負けでベルトを逃した。

 その年の大みそかの再起戦でKO勝利を収めたが、21年6月にワンマッチでクレベル・コイケと対戦。2回に三角締めで自身初の失神一本負け。引退すら頭をよぎる大きな敗戦だった。同年10月の「RIZIN LANDMARK」で萩原京平に判定勝利を収めて再起戦を飾った。大みそかの「RIZIN.33」では斎藤に判定勝利を収めてリベンジも果たした。

 22年はビッグイベントに臨んだ。同年9月に開催された「超RIZIN」でプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとボクシングルールに基づいたエキシビションマッチで対戦。公式記録には残らないが人生初のTKO負けを喫した。試合後はダメージもあり、この年は1試合もMMAの試合をせずに1年を終えることになった。

 1年4カ月ぶりにMMAの試合となった今年4月の「RIZIN LANDMARK5」では、RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎から判定勝利を収めて復帰戦を白星で飾った。クレベルへのリベンジ、そしてRIZIN のベルト奪取に向けて、今回の対戦相手に指名したのがケラモフだった。「相当ヒリついた試合になる。全然、俺が負ける可能性もあると思っている」と率直に思っていることを口にした。

 そんな中で、RIZINフェザー級戦線でまさかの出来事が起こった。6月にフェザー級王者だったクレベルが、鈴木千裕との防衛戦前日に400グラムオーバーでまさかの計量失敗。その時点で王座剥奪でフェザー級王座空位となった。その中で、今月に行われた公開練習で榊原信行CEOが未来とケラモフの試合をフェザー級王座決定戦のタイトルマッチに変更することを発表した。

 未来はこの発表に「ベルトどうこうよりも一番強くて、最強になる。勝ったヤツが一番強いんで。今回勝って、クレベルに勝つのが俺の目標」と冷静な言葉を並べた。

 今回の試合に向けても「相手は相当フィジカルは強いと思います」と警戒しながら「相手の分析をすごくしてるので。組み技ももちろんですけど、その練習だけしてます。警戒してるのは片足タックルですかね。だいぶ対策はできてます」と自信をのぞかせた。

 そして今回の大会で、本来なら弟・海もタイトルマッチを戦う予定で両者が勝てば同日兄弟王者誕生だった。しかし海は左膝内側側副靭帯損傷の負傷によって欠場を余儀なくされた。同日兄弟王者誕生の可能性はなくなってしまったが、未来がやることは変わらない。悲願のベルトを巻いて、RIZINフェザー級での最強を証明する。

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