那須川天心　ボクシング転向2戦目へガチ練習を公開　4ラウンドスパーでメキシコ人選手圧倒

 【スーパーバンタム級8回戦 （ 2023年9月18日    有明アリーナ ）】 ボクシング転向2戦目を迎える東洋太平洋スーパーバンタム級8位・那須川天心（25＝帝拳）が8日、都内の帝拳ジムで練習を公開。4ラウンド披露したスパーリングでは相手を圧倒するなど順調な調整ぶりを伺わせた。 　世界ランカーを圧倒した。この日、那須川はメキシコ人選手のイスラエル・ゴンザレスとリカルド・エスピノサと2ラウンドずつのスパーリングを公開。素早いステップとフェイントを織り交ぜながら、19年の世界戦でジョンリール・カシメロ（フィリピン）との対戦経験もある、エスピノサに左ボディーストレートやカウンターの右フックを次々とヒットさせるなど“圧勝”。充実の内容に那須川は「今試合をしろと言われてもできるくらい調子いい。疲労がたまってはいるが今のマックスに近い状態なのかなと思う。取材している皆さんも前のスパーと全然違うな、と思ったと思う」と笑顔。スパーリング後にはミット打ちも2ラウンド“おかわり”するなど「公開練習ってこんなにやるんですね。全部公開しちゃった」と余裕ものぞかせた。

　18日の次戦で当初対戦予定だったファン・フローレス（23＝メキシコ）が新型コロナウイルスに感染。代役としてメキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン（27）との対戦に変更となった。映像を少し見たという那須川は「圧力があって一発をもらったら危ない」と警戒しながら「（相手の変更に）特に変わらない。相手どうこうではなく、自分のやりたいボクシングをするだけ」と平常心を強調した。

　4月のデビュー戦は判定に終わっただけに「今回のテーマは『倒すこと』」。「さらに進化した姿を見せられる自信がある。5カ月間、毎日本気でやれば、ここで変わるんだなっていうところを見せたい」。那須川の言葉の端々に確かな自信が感じ取れた。