【プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座決定戦12回戦 田中恒成(畑中)―クリスチャン・バカセグア(メキシコ) ( 2024年2月24日 両国国技館 )】
プロボクシング元世界3階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級1位の田中恒成(28=畑中)と対戦する、同級2位クリスチャン・バカセグア(26=メキシコ)が14日、成田空港に来日。メキシコ・ティファナを経由する約18時間の長旅にも疲れを見せず「気持ちはいい。疲れはない」と初来日を喜んだ。
28戦目で初の世界挑戦となるバカセグアは「何年も何年も待ち続けたチャンス。凄く満足しているし、幸せ」と一戦を待ち望む。田中については「とても好戦的でいい選手。さまざまな階級でチャンピオンなった選手でリスペクトしている」とした上で「彼は自信があるように見えるがたまにガードが下がる。下がったときがチャンス」と映像から分析した田中の弱点を指摘し、得意の左のボディーフックをたたき込む覚悟を口にした。
この試合に向けては昨年12月中旬から練習を開始し、先週にはスパーリングを打ち上げた。1日12ラウンドのスパーリングを週3回のペースでこなしてきたことを明かし「持久力は試合の最後まで続く」と長期戦を戦い抜く豊富なスタミナにも自信を見せる。
日本男子3人目の4階級制覇を狙う田中に「そのレコードを破ろうとしているのは知っているが、私はメヒカリ人として3階級制覇のチャンピオンを破るつもりだ」と鼻息は荒い。好戦的なスタイルから「ロッキー」の愛称を持つメキシカンが田中の前に立ちはだかる。