明月院秀政ブレイキングダウンで完敗も「すがすがしい」「相撲の立ち合いの方が威力ある」

2024年02月18日 17:29

格闘技

明月院秀政ブレイキングダウンで完敗も「すがすがしい」「相撲の立ち合いの方が威力ある」
金田一孝介(右)に判定で敗れ、健闘を称え合う元小結・千代大龍の明月院秀政(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲の元小結・千代大龍の明月院秀政(35)が18日、人気格闘家の朝倉未来がCEOを務める1分1ラウンド制の総合格闘技大会「Breaking Down(ブレイキングダウン)」に出場した。
 総合格闘技パンクラス元ライト級1位の金田一孝介(34)と、無差別級のキックボクシングルールで対戦。注目のカードとあって、明月院が入場すると会場は大いに沸いた。現役時に最高200キロ近くあった体重は155キロに。金色に染めたあごひげ、耳にはピアス、右腕には入れ墨がびっしり入っており、力士姿から一変。ゴングの前には、相撲の取組に臨む時と同様に塵手水(ちりちょうず)を切った。

 試合では巨体を生かして突進していくも、有効打となるパンチは当たらず。自身より約60キロ軽い相手の技術に翻弄され、0―5の判定で完敗した。「やっぱり相撲しかやったことないから…相手は速くてコンビネーションとかもうまかったですね」と総合格闘技での力の違いを素直に認めた。

 それでも「出てよかった。すがすがしい」と晴れやかな表情。一度もダウンすることなく1分間を戦い抜き「俺じゃなかったら絶対ダウンしてますよ。顔面何発ももらって膝ももらったけど、脳が揺れたとかはなかった。相撲の立ち合いの方が威力ありますよ。マジでこんなの全然痛くないです。相撲の方が痛いですから」と笑い飛ばした。

 ブレイキングダウンへの出場は今回が最初で最後。4月に開催される、同じく1分ルールの格闘技大会「OSAKA KINGDOM」に出場する予定という。「これは金田一くんみたいな人は出ないので、そこに負けたら終わりですね。次はMMAでやってみたいです」。本格的な格闘技参戦の予定はないものの、次なる野望を明かした。


 ◇明月院 秀政(めいげついん・ひでまさ)1988年(昭63)11月14日生まれ、東京都荒川区出身の35歳。葛飾白鳥相撲教室で小6から相撲を始め、葛飾区立大道中、都立足立新田高を経て日体大に進学。4年時に全国学生選手権で優勝し学生横綱を獲得。九重部屋に入門し、11年技量審査場所で幕下15枚目格付け出しデビュー。12年初場所で新十両に昇進し、本名の明月院から「千代大龍」に改名。同年夏場所で新入幕。14年秋場所で新小結。幕内在位58場所。三役在位1場所。金星3個。技能賞1回。22年九州場所中に現役を引退。日本相撲協会には残らず、23年1月に東京・六本木で焼き肉店「みいとらんど」を開業。体重は現役引退時に189キロで現在155キロ。

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