力石政法 初の海外戦は敵地イタリアでTKO勝ち 12回に3度ダウン奪う大逆転劇で世界初挑戦権ゲット

2024年03月23日 08:35

格闘技

力石政法 初の海外戦は敵地イタリアでTKO勝ち 12回に3度ダウン奪う大逆転劇で世界初挑戦権ゲット
力石政法 Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBC世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦   力石政法<12回TKO>マイケル・マグネッシ ( 2024年3月22日    ローマ )】 プロボクシングWBC世界スーパーフェザー級5位の力石政法(29=LUSH緑)が日本時間23日、イタリア・ローマでWBCスーパーフェザー級挑戦者決定戦に臨み、マイケル・マグネッシ(イタリア)に12回TKO勝ち。最終12回に3度のダウンを奪い、敵地イタリアで世界初挑戦をつかんだ。
 最後まで気持ちを切らさず、大逆転劇を呼んだ。ドラマは最終12回に訪れた。完全に劣勢だった中、右フックでこの日初めてのダウンを演出。立て続けに左ストレートで2度目のダウンを奪うと、最後はロープ際で左右の強打を浴びせレフェリーが試合を止めた。一度もKO負けがない難敵を敵地で下し、リング上で両手を広げて喜んだ。

 完全アウェーの中、序盤は明らかに劣勢を強いられた。WBC同級シルバー同級王者で23勝(13KO)1敗のマグネッシが立ち上がりから圧をかけ、力石が距離を取る展開。力石は左カウンターを合わせながら、接近戦でもアッパーやフックで前へ出続ける相手に応戦。4回には相手の左フックを受け、足が止まった9回には右ストレートや右フックを立て続けに浴び、本来の持ち味を生かせなかった。

 「どこかで打ち合う場面が出てくると思う。集中力、メンタルの勝負になる」と10回以降は足を止めて打ち合いを展開。左右のフックを何度も浴びせ、ダウン寸前まで追い込むなど終盤にペースを握り、最終12回に見事な大逆転劇を演じた。

 昨年は世界初挑戦の機会が浮上しながら消滅するなど、不遇な時期も過ごした。それでも地道に練習を重ね念願の世界初挑戦権をつかんだ。「この階級は選手層が厚くて、なかなか世界挑戦できないけど、やっと道が開けた。今後の人生を左右する試合になる」。強い決意で臨んだ世界前哨戦を制し世界戦へ前進した。

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