奈良井翼が5回TKOで日本スーパーフェザー級王座を獲得「人生初ベルト」
2024年04月20日 21:14
格闘技
最初の日本王座挑戦は2022年9月。当時の王者、坂晃典(仲里)から4回までに2度のダウンを奪いながら、6回に逆転TKO負けを喫した。坂から「あきらめない心」を強く印象づけられ、2度目の王座挑戦に向け「削り合いで競り勝つ」ことをテーマの一つに掲げ「しんどい練習から逃げない」ことで心身両面のスタミナを強化した。
この日は序盤から左ジャブを的確に当て、プレスをかけながら要所で右をヒットしペースを握った。4回に得意の左フックで最初のダウンを奪う。続く5回から前に出てきた王者に対してワンツーで2度目、再開後に右ストレートで3度目のダウンを奪い、レフェリーストップを呼び込んだ。
ジャッジ3者とも4回までフルマークをつける完璧な試合運び。本人は「メチャクチャ必死でした」と言う。「当たっても当たらなくても、とにかく手数を出そうと。喜怒哀楽を出さないこともテーマだったので。ポーカーフェースは少しできたのかな」と笑った。
今後について「世界的にも選手層が厚い階級なので。とりあえず、このベルトを守っていきたい。勝っていかないと先が見えない」と当面は防衛を重ねる方針だ。