【ボクシング】佐々木尽が5回TKO勝ちでアジア2冠 目標の世界戦へ「自分の実力はこんなもんじゃない」

2024年05月16日 22:18

格闘技

【ボクシング】佐々木尽が5回TKO勝ちでアジア2冠 目標の世界戦へ「自分の実力はこんなもんじゃない」
アジア2冠を獲得した佐々木 Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ&東洋太平洋同級王座決定戦   佐々木尽<5回43秒TKO>ジョー・ノイナイ ( 2024年5月16日    東京・後楽園ホール )】 日本人初のウエルター級世界王者を目指すWBOアジア・パシフィック同級王者の佐々木尽(22=八王子中屋)が挑戦者ジョー・ノイナイ(28=フィリピン)を5回TKOで下しアジア2冠を獲得した。
 左肩の手術をしてから約10カ月ぶりのリング。立ち上がりからガード固めじりじりと圧をかけながら左右のフックを豪快に浴びせた。アッパーを被弾する場面も目立ったが、5回にはコーナーで左フックを効かせると、連打を浴びせ最後は右フックでダウンを演出。レフェリーストップに持ち込み「倒すことしか考えられなかった、ホッとした」と笑顔を見せた。

 「自分の中に潜んでいるライオンが戦いに飢えている」とこの日はライオンをモチーフにしたコスチュームで入場。会場を沸かせた一方で「びっくりするくらい緊張して体が硬くなってしまった。(手術で)もうボクシングができないとも思っていたので(ボクシングができる)幸せで緊張した」と苦笑い。

 それでも元WBOAP王者相手に有言実行のKO勝利。現在はWBOとWBAで4位に入るなど、世界主要4団体でランキング1桁以内に入るが「自分の実力はこんなものじゃない。もっと高いので勘違いしないでほしい」と呼びかけ「今回の試合内容では勝てないが、(WBC世界同級暫定王者)バリオスと(IBF同級王者)エニスには勝てると思っている」と強気に話した。

 所属ジムの中屋一生会長は世界戦のオファーが来れば対戦を受ける可能性も明かしながら「まずは米国で海外の強豪選手とスパーリングをさせたい」とじっくりと経験を積ませてその時に備える考えを示した。

おすすめテーマ

2024年05月16日のニュース

【楽天】オススメアイテム