「PRIZE FIGHTER」出場の国本陸「優勝して、世界を目指せるよう頑張る」

2024年06月20日 16:20

格闘技

「PRIZE FIGHTER」出場の国本陸「優勝して、世界を目指せるよう頑張る」
ミドル級トーナメント「PRIZE FIGHTER」に出場する国本陸 Photo By スポニチ
 プロボクシング英興行大手「マッチルーム」によるミドル級トーナメント「PRIZE FIGHTER」の1回戦(7月15日、大阪・大和アリーナ)に出場する日本&WBOアジアパシフィック(AP)ミドル級王者の国本陸(27=六島)が20日、大阪市住吉区の所属ジムで意気込みを語った。
 「まず1回戦を突破して(最終的には)優勝して一つステージを上がり、世界を目指せるように頑張ります」

 ノンタイトル10回戦で行われる1回戦の相手は可児栄樹(T&T)で、国本が3月末の2冠防衛戦で6回TKOで下している。8人制トーナメントで1回戦を勝てば15万ドル(2370万円)、同じく準決勝25万ドル、決勝60万ドルで優勝すれば計100万ドル(1億5800万円)を得られるほか、KO賞10万ドル(1580万円、大会ごとにKO勝利者で山分け)もある。

 「モチベーションは高いです。負けても普段のファイトマネーの2倍ぐらいもらえるので。1回戦を勝てば3位決定戦もある。それにKO賞で10万ドル。気合がが入ります」

 1回戦を突破すれば準決勝は竹迫司登(ワールドスポーツ)対マーク・ディキンソン(英国)の勝者と対戦する。プロ初黒星を喫した竹迫と念願の再戦か、あるいは外国人選手を相手に腕試しとなるか。「竹迫さんともやりたいし、外国人選手と対戦できるのもワクワクする」と目を輝かせる。

 約1カ月前から体幹トレーニングに着手した。ジムの先輩であるIBF世界バンタム級王者・西田凌佑(27)が師事するパーソナルトレーナーの下で、減量に影響しないよう筋肉量を増やさずに、瞬発力や反射的な動きの速度を上げる狙いで「上半身と下半身の連動性を高める」ことに励む。ボクサーへの指導経験も豊富なトレーナーの見立ては「上半身が強すぎて、下半身の力を使えていない。下半身を使えれば、もっと楽に戦える」。トレーニングの成果は早くも出ているようで国本は「体の動きにキレが出てきた感じ。(ステップの)踏みだし、一歩目が速くなった感覚はある」と話す。

 ジムワークでは10日からオーストラリアで活動するスーパーミドル級、スーパーウエルター級の選手を相手に週3回のスパーリングに取り組む。「16オンスのグローブで、ヘッドギアを着けていても効かされることがある」というパワフルな相手だ。これを国本が圧倒する場面もしばしばあるという。六島ジムの枝川孝会長は「ここ3試合で国本はレベルアップしてくれた。あのスパーを見てると“強い”と思える。外国人選手にも通用すると思えてきた」と一層の進化を期待する。

おすすめテーマ

2024年06月20日のニュース

【楽天】オススメアイテム