ボクシング性別騒動 棄権選手にアマ統括団体が褒賞金贈呈へ「なぜ女子ボクシングを殺すのか」
2024年08月03日 22:30
格闘技
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国際オリンピック委員会(IOC)は「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っています」と、ヘリフの出場は正当であると主張。トーマス・バッハ会長はヘリフと、同じ問題を抱えて試合に出場しているリン・ユーチン(台湾)への批判を「ヘイトスピーチ」とし、「まったく受け入れられない」と主張した。
こうした動きの中、IBAのウマル・クレムレフ会長は、カリニに5万ドル(約730万円)の褒賞金を贈る方針を明らかにした。棄権後、リングで膝をついて涙するカリニに「彼女の涙を見ることはできなかった」と同情。「こうした状況に無関心ではいられないし、各ボクサーを保護することを約束できる。なぜ女子ボクシングを殺してしまうのか、理解できない」とIOCの判断に疑問を口にし、「安全のため、資格のある選手だけがリングで競技すべきだ」とも訴えた。また同選手のコーチやイタリアの統括組織にも賞金を贈ることも明らかにした。
IBAは組織運営上の問題から、21年東京五輪の前に五輪の統括団体としての認定を取り消されている。