鈴木稔弘「倒しにいく」日本ユース王者・渡辺海は尚弥の練習相手とのスパーで万全 WBOAP王座決定戦

2024年08月21日 14:36

格闘技

鈴木稔弘「倒しにいく」日本ユース王者・渡辺海は尚弥の練習相手とのスパーで万全 WBOAP王座決定戦
前日計量をパスした渡辺(手前)と鈴木(奥) Photo By スポニチ
 【プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦 同級2位・鈴木稔弘(27=志成)<12回戦>同級1位・渡辺海(21=ライオンズ) 2024年8月22日 東京・後楽園ホール】プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王座決定戦の前日計量が21日、都内で行われ、同級2位の鈴木稔弘(27=志成、5勝4KO)は58・6キロ、同級1位の渡辺海(21=ライオンズ)はリミットの58・9キロで一発パスした。
 タイトル初挑戦となる鈴木は「調整は今までで一番完璧に仕上がった」と充実の表情を浮かべた。駿台学園高の後輩に当たる対戦相手の渡辺とは、自身のデビュー戦となった22年8月の同興行にともに出場して以来の再会。「想像していたほど大きくはなかった。あとはリングで対面してどれくらい距離があるか。(駿台学園高の)先輩後輩は関係なく、一ボクサーとして倒しにいきたい」と闘志を燃やした。

 前東洋太平洋ライト級王者の兄・雅弘(29=角海老宝石)は7月のタイトルマッチで宇津木秀(30=ワタナベ)に5回TKO負けし同級王座から陥落。敗戦後の兄からは「お前ならできる」と背中を押されたことを明かし「全力で応援させていただきます、と言ってもらいました」と笑顔。「12回を戦う想定もしているが、チャンスがあればもちろん勝負する」と兄の思いも背負ってベルトをつかみにいく。

 対する日本ユース同級王者の渡辺は今年3月に判定勝ちで初防衛を成功させるなど、勢いに乗る21歳のホープ。「かなり練習をやってきたので自信に満ちあふれている」と4連勝を見据えた。

 10日間行った試合前の米国合宿では、過去に世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)のスパーリングパートナーを務めた経験もある元WBA世界同級1位アザト・ホバニシアン(35=アルメニア)と8ラウンド手合わせ。「強い選手ばかりだった。自信になった」と成果にうなづく。

 初の12回戦に向け、一日に13ラウンドのスパーをこなすなど約4カ月間で250ラウンドを消化し、スタミナ面での不安はない。「鈴木選手はパンチ力もあってうまい選手だが、対策はばっちりです」と先輩討ちに自信を示した。

 興行はABEMAで独占生配信される。

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