王座陥落した田中恒成に元日本王者の細川氏「中途半端な距離にいて…」
2024年10月16日 21:13
格闘技
20年大みそか、当時のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔に挑んだ田中はカウンターの左フックを浴びて5、6回にダウンを喫し最終的に8回TKO負けしている。今回は5回に右アッパーを空振りしたところへ右ストレートを合わせられ、ダウンを喫した。「今回はちゃんとスピードを生かしてディフェンスにも気を使いながら、やっていた。やっているんだけど、相手がリーチ長いから。もう少し離れないと届いちゃう。中途半端な距離にいる時が良くなかった。7ラウンドは距離をガンガン縮めてバンバン打っていた。ここでカフはかなり疲弊したと思う」。その後は再び少し距離を空けて戦う時間が多かった。「もう少し遠めにバックステップすれば(カフは)空振りみたいな感じになったと思う。7ラウンドはずっと近距離にいたんだけど。(それ以外は)中途半端な距離にいてカフのパンチが当たっちゃう。相手のポイントになってしまう」と敗因を分析した。
もし再戦した場合について細川氏は「能力的には田中恒成の方が全然、凄い。次は修正してくる。大差で判定勝ちすると思う」と話した。
また、アマチュア時代から田中恒成と、しのぎを削っていた井上拓真(大橋)もWBA世界バンタム級王座から陥落した。「神様のイタズラなのかな。ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきたと思う。その2人が(2日間の大型興行で)陥落。ボクシングは何が起こるか、わからないよ」。改めて勝負の厳しさを感じた様子だった。