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過去最高70万8716台を記録! ボルボの世界販売が好調な理由とは?

2024年02月02日 20:00

過去最高70万8716台を記録! ボルボの世界販売が好調な理由とは?
EV販売台数は11万3419台となり、2022年比で70%増加。EV世界総販売台数の16%を占めた 販売台数は過去最高となる70万8716台となり、2023年通年の売上高は21%増の3993億スウェーデンクローナ(約5兆 […]

EV販売台数は11万3419台となり、2022年比で70%増加。EV世界総販売台数の16%を占めた

販売台数は過去最高となる70万8716台となり、2023年通年の売上高は21%増の3993億スウェーデンクローナ(約5兆6061億円)となった。合弁会社および関連会社を除く基礎的な営業利益は256億SEK(約3594億円)で、2022年比で43%のプラス。合弁会社および関連会社を除く営業利益率は6.4%で、2022年の5.4%から上昇した。 

このたびの発表に際して、ジム・ローワンCEOはこのように述べている。
「2023年は、私たちの変革の過程において重要な節目となる年でした。販売台数、売上高、営業利益ともに97年の歴史において最高を記録し、さまざまな面で記録的な年となりました。また、複雑な外部環境を乗り切りながら、現在進行中の変革において飛躍的な前進を遂げました。そのような中で、2024年とその先に向けた強固な基盤を築くことができました」

過去最高の年間販売台数を記録したのは、EVだけでなくプラグインハイブリッドモデルやマイルドハイブリッドモデルを含む、ボルボの電動化製品ポートフォリオの強さも実証している。これらのハイブリッドモデルは、ボルボの2023年世界販売台数の大半を占め(70万8716台のうち59万5297台)、今後数年間もポートフォリオの重要な要素であり続けると同社はみている。

EX90

2023年のEV販売台数は11万3419台となり、2022年比で70%増加。世界総販売台数の16%を占めた。2022年と比較して、ボルボのEVの世界市場シェアは34%の増加となった。なお、このEV販売シェアは、ふたつのEVモデル(C40リチャージ/XC40リチャージ)のみに基づいたもので、2024年中に本格的に発売される新しい小型SUVの『EX30』、大型SUVの『EX90』、MPVの『EM90』のポテンシャルを完全に反映したものではない。

EX30

2023年末には、新しい小型SUV『EX30』が最初のオーナーに納車された。ボルボ・カーズは今年、このクルマの生産を迅速に立ち上げ、当初の想定を上回る高い需要に応えることに注力している。また、ベルギー・ゲント工場でも『EX30』の生産を開始させられるよう取り組んでいる。

そして今年前半には、新しいフラッグシップSUVである『EX90』の生産を開始し、その後すぐにカスタマーへの納車を開始する見通しだ。『EX90』は、ボルボ・カーズの次世代電動プラットフォームを導入したことで、技術的に大きな飛躍を遂げたモデル。同社にとって、コアコンピューティング技術を搭載した最初のクルマのひとつであるソフトウェア・ディファインド・ビークルの『EX90』は、重要なパラダイムシフトを意味する。このクルマは、次世代の安全性、コネクティビティ、データ、ソフトウェアのすべてがひとつの製品に詰め込まれており、現在進行中の技術移行における業界のリーダーとしてのボルボの地位を確かにするものだ。

EM90

2023年11月に発表された新型MPV『EM90』も生産を開始した。『EX90』と同様、『EM90』は中国市場にとって重要なクルマであり、同社が中国市場で成功し、市場シェアを獲得することに対していかに真剣であるかを表している。

これら3つの新型EVを合わせて、ボルボは世界中で提供する製品を大幅に拡大し、これまで積極的でなかった新たな顧客層や市場セグメントに参入することで利益を上げていく方針で、EVのシェアは2023年比で大幅に増加すると見込んでいる。さらに、完全電動化に向けた重要な架け橋となるプラグインハイブリッド車の刷新も予定。同社はEVと合わせて、今日の世界市場にとって幅広く魅力的なボルボのポートフォリオを提供していく。

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