×

アルファロメオ・ジュリアが集まる『CAFE DE GIULIA』に行ってみた! 会場には様々なジュリアはもちろん希少なクルマが目白押し!

2024年04月24日 19:00

アルファロメオ・ジュリアが集まる『CAFE DE GIULIA』に行ってみた! 会場には様々なジュリアはもちろん希少なクルマが目白押し!
『CAFE DE GIULIA』にはアルファロメオ・ジュリアシリーズが勢揃い! 『CAFE DE GIULIA(カフェ・ド・ジュリア)』は2003年より毎年春に開催されるアルファロメオ・ジュリアシリーズ(110/115系 […]

『CAFE DE GIULIA』にはアルファロメオ・ジュリアシリーズが勢揃い!

『CAFE DE GIULIA(カフェ・ド・ジュリア)』は2003年より毎年春に開催されるアルファロメオ・ジュリアシリーズ(110/115系)限定のオーナーミーティングで、車両のオリジナリティを重視しており、違法改造車や仮ナンバーでのエントリーはできない。

今回、筆者は所有する1967年型アルファロメオ1300GTジュニアでミーティングに訪れたのだが、事前エントリーをしていなかったので会場外の駐車に停めて回ることにした。

今回エントリーしたクルマは約50台。会場内には105系のクーペやベルリーナのほか、115系のスパイダー、ザガートなどが芝生の上に並んでいた。オリジナル度の高い希少なモデルも多数来場しており、モデルや年式ごとのディティールの違いなどを見て回るだけでも楽しい。

6C・1750グランスポルトの復刻車として1965~67年にかけてわずか92台が生産された希少なグランスポルト4Rザガート。この車両については次回詳しく紹介する。

さすがにどのクルマもコンディションは良好で、トランクやリアフェンダーに錆の浮かんだ筆者の愛車とは大違いであった。

1969年のトリノモーターショーでデビューした1600ジュニアザガート。105系をベースにカロッツェリア・ザガートが架装した2シータークーペ。1600が402台、1300が1108台が生産された。この車両は当時のインポーターだった伊藤忠オートが中古並行(新車価格が高価だったことから中古車の輸入となった)した5台のうちの1台。サイドマーカーがスバル360のものを流用しているのが正規輸入車とその後の並行輸入車を見分けるポイント。この日は5台のうち3台の正規輸入車が集まった。

この時代のアルファロメオは世間が考えるよりもずっと丈夫で、部品の入手性も良いことから、ボディの腐食に気をつけて定期的なメンテナンスを欠かさなければ、末永く楽しめるクルマなのだ。稼ぎの少ない筆者もなんとか頑張って愛車を維持できているのも、意外とユーザーフレンドリーなジュリアだからとも言える。

1998年に1974年型アルファ ロメオGT1600ジュニアを購入して以来、今日まで30万km以上を走破したライター兼カメラマンのハッサンこと高桑秀典さん。この日は『Tipo』(ネコ・パブリッシング刊)の取材で会場を訪れていた。職業柄、撮影することはあっても撮影される機会は少ないだろうということで1枚パチリ。

とは言え、コンクールコンディションといっても差し支えのないレベルの高い車両が一堂に会した様子を見ると、自分のクーペももうちょっとなんとかしてやりたいという気持ちが強くなる。

クーペやベルリーナだけでなくスパイダーのエントリーも多く、ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』でお馴染みのシリーズ1から最終型のシリーズ4まで全モデルが揃った。写真はシリーズ1(右)とシリーズ3(左)。

昨年は傷んでいたドアトリムを張り替え、タイヤを新品に交換し、フルード漏れを起こしていたブレーキマスターシリンダーを取り替えた。今年は錆で割れたトランクを修理しようと考えている。

会場外の駐車場に停めた筆者の1967年型1300GTジュニア。9年前に250万円で購入した。希少な段付きなれどコンディションは……。フロアまわりに腐食はないがリヤフェンダーやトランクには錆がまわり、エンジンやボディ、足まわりもそろそろ手直しが必要。ベースとしては悪くはないので、そろそろ本格的にレストアしてやりたいのだが、先立つものがないのでなかなか手がつけられないでいる。

とは言え、まだまだやることが山積みで、圧縮の落ちたエンジンの修理もしくは交換、ミッションのOH、抜けきった足廻り、錆の進んだボディの板金修理が待っている。いずれは完璧な状態に仕上げてCAFE DE GIULIAにエントリーし、芝生の上に愛車を停めたいものだが……まずは先立つ物だよなぁ~。仕事をもっと頑張ろうと、心に誓ったミーティングであった。

33ワゴンと75。ジュリアシリーズのオンリーミーティングということでエントリーこそできないが、会場外の駐車場にはアルファロメオを中心に珍しいモデルが集まっていた。
FOR SALEのボードがかけられた大沢商会が輸入した1997年型164L(最終モデル)の正規輸入車。ATの車庫保管車で、走行距離は2万6000km(実走行)。車検が来年6月まで残っていてプライスは130万円。これは安い! 買いだ! 本気で欲しい人は「クラブ・ビッシオーネ」の公式ブログにアクセスしよう。詳細はこちら

ジュリア各シリーズが勢ぞろい!モデルや年式ごとの違いを見るだけでも楽しい

第二次世界大戦後、大衆車メーカーに転身したアルファロメオが最初にリリースしたジュリエッタ(初代)の後継として1962年に誕生したジュリアシリーズ(105系)は、同社を代表する高性能量産車として商業的に大きな成功を収めた。
シリーズの先陣を切ってデビューしたのがべルリーナ(4ドアセダン)で、続いて1963年秋にスプリントGT(2ドアクーペ)が登場。こちらはベルリーナ以上に好評で、1960年代を代表するスポーツモデルとなる。そして、1966年にはジュリア系のオープンスポーツモデルとしてスパイダー(115系)が誕生。こちらは1977年の105系の生産終了後も引き続きラインナップされ、1993年まで生産が続けられた。
105/115系は当時の量産車としては珍しく、オールアルミ製のツインカムエンジン、5速MT、4輪ディスクブレーキという高度なメカニズムを採用した高性能車で、ツーリングカーレースでも活躍して世界中にアルフィスタ(熱狂的なアルファロメオファン)を生み出すきっかけとなったモデルでもある。

会場だけでなく駐車場にも注目!参加者のクルマはレア車ばかり

ジュリア以外のアルファロメオはもちろん、アルファロメオに加え、駐車場のエントリー車ではないクルマも希少なモデルが多数並んでいた。中には滅多にお目にかかれないバイクの姿もあった。

写真を一気に見る!『CAFE DE GIULIA』フォトギャラリー


「アルファロメオ・ジュリアが集まる『CAFE DE GIULIA』に行ってみた! 会場には様々なジュリアはもちろん希少なクルマが目白押し!」の1枚めの画像

おすすめテーマ

2024年04月24日のニュース

特集

クルマのランキング