セリーヌ 小百合映画の主題歌日本語唱

2008年08月28日 06:00

芸能

 カナダ出身の歌手セリーヌ・ディオン(40)が吉永小百合(63)主演の映画「まぼろしの邪馬台国」(監督堤幸彦、11月1日公開)を歌で彩ることになった。全世界で大ヒットした米映画「タイタニック」以来となる主題歌で参加するもので、このほどカナダのモントリオールで会見。「“タイタニック”のように大ヒットの予感を感じています」と力強くアピールした。
 2億枚という女性歌手として世界一のセールスを誇るディーバ(歌姫)はとてもフランクに、身ぶり手ぶりを交えながら日本の取材陣に応じた。

 「タイタニック」のクライマックスで流れる「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」(97年)以来、11年ぶりの映画主題歌。「A WORLD TO BELIEVE IN~ヒミコ・ファンタジア~」とタイトルも決まり、日本語の熱唱が話題を呼びそうだ。

 映画は邪馬台国探しに人生をささげた盲目の文学者、宮??康平氏を支えた和子夫人を主人公にした人間ドラマ。吉永が卑弥呼に扮する約3分半の幻想シーンで響き渡る。
 会見に同席した東映の岡田裕介社長(59)によれば、依頼は昨年7月。「世界一歌のうまい人に日本最古の女王の心を歌ってほしかった」と説明したが、“ダメもと”と開き直りにも似た熱い思いが歌姫のハートを揺さぶった。セリーヌは「違う国の人から依頼されるなんて光栄」と快諾。長男のルネ・チャールズ君(7)が東映が輸出する「パワーレンジャー」のファンだったことも大きかったようで、セリーヌも空手チョップのパフォーマンスを披露した。

 楽曲は、昨年12月に日本のお茶の間にも流れた「au LISMO」のCMソングに新たに詞をつけたもので、今年7月にモントリオールで収録。映画のダイジェスト版を見てイメージを膨らませたそうで「モントリオールにも街中に古い畑があります。卑弥呼はここにいたのかもしれませんよ」とジョークたっぷりにほほ笑んだ。♪運命さえも変えて行ける 私一人を 信じて…というヤマ場の日本語歌詞についても「“ン”の発音が難しかったけれど、大切な愛を歌うことができた」とご満悦だ。

 セリーヌの参加に吉永も感激。「多くの方々に映画を見ていただき“ヒミコ・ファンタジア”の感動を伝えたいと切に願っております」と直筆の感謝状を送った。楽曲は10月22日に発売される。
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