失踪、暴力、離婚…「チョコレート・マリア」波乱60年
2014年03月17日 07:54
芸能
デビュー曲は73年の「涙の太陽」。日本で活動する歌手エミー・ジャクソン(68)が英語で歌った楽曲を日本語でカバーした。英語版も日本語版も、音楽評論家の湯川れい子さん(78)が作詞家デビュー作として手掛けた。
♪ギ~ラ、ギ~ラ、太陽が、燃えるように…。エネルギッシュな歌詞と曲調はイメージに合致。夏木マリ(61)のデビュー曲「絹の靴下」のフィンガー・アクションがブームになる中、耳のそばで右手をヒラヒラさせる振り付けも人気となり50万枚を超える大ヒットを記録。同年の第15回日本レコード大賞新人賞を受賞した。「涙の太陽」は女優の田中美奈子(46)も89年にカバー。最近も化粧品のCM曲として使用された。
祖父がドイツ人のクオーター。小麦色の肌にちなんだ「チョコレート・マリア」のキャッチコピーでも親しまれた。テレビや映画などで女優としても活躍した。
一方、私生活ではトラブルが相次いだ。78年に失踪事件を起こし、当時の所属事務所社長から暴行を受けていたことが裁判で明らかに。同年に芸能界を引退しハワイへ移住。83年にデビュー時のマネジャーだった男性と結婚し、男児をもうけたが離婚。00年ごろから音楽活動を本格的に再開していた。