賛否両論「渇き。」中島監督が“謝罪”「グロ過ぎたら申し訳ない」

2014年07月03日 20:05

芸能

賛否両論「渇き。」中島監督が“謝罪”「グロ過ぎたら申し訳ない」
中島哲也監督の直筆メッセージ(C)2014「渇き。」製作委員会
 6月27日に封切られた最新作「渇き。」が賛否両論を巻き起こしている中島哲也監督(54)の直筆メッセージが公開され「グロ過ぎたらホントに申し訳ありません」と“謝罪”した。
 「第3回このミステリーがすごい!大賞」を受賞した深町秋生氏(38)のデビュー作が原作。成績優秀・容姿端麗と学園のカリスマの女子高生・加奈子(小松菜奈)が失踪。行方を追う元刑事の父・藤島(役所広司)は“大きな闇”に巻き込まれる。

 「R15+」作品(15歳以上が鑑賞可能)。暴力・性描写、血が流れるグロテスクなシーンが連続。レビューには「自分の脳から消し去りたい」「気分が悪くなった」などと不快感をあらわにする感想が後を絶たない。

 一方「映画の力を感じる」「語られているのはとてつもなくひどい話なのだが、観終わってシャキッと元気が出た」と絶賛の声も。中島監督は「この映画の主人公は、暴力でしか人とつながれない。でも、つながった途端、その人を傷つけ、壊し、失ってしまう。そんな人間の孤独は悲劇であり、喜劇です」と作品のテーマを説明している。

 <中島哲也メッセージ全文>

 人間の愛と、憎しみの感情は決して対極にあるものではない。日々を生きながら、そして「告白」という映画を作りながら強く感じたその気持ちは、僕の次なる映画のテーマになりました。映画「渇き。」、僕が初めて、どうしても撮りたい、撮らなければならないと思った映画です。この映画の主人公は、暴力でしか人とつながれない。でも、つながった途端、その人を傷つけ、壊し、失ってしまう。そんな人間の孤独は悲劇であり、喜劇です。ロクデナシの父・藤島とアクマの娘・加奈子の愛と憎の物語をぜひ劇場でご覧下さい。グロ過ぎたらホントに申し訳ありません。
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