談志&枝雀 31年前の“奇跡の対談”DVDでよみがえる
2015年02月15日 08:33
芸能
客が高座に求めているものについて2人は「温かい気持ちになってもらう」(枝雀さん)、「問題提起し気持ち悪くさせる」(談志さん)と好対照の意見。当時の番組プロデューサー・澤田隆治さんは「談志さんがつっかかって、枝雀さんが“ははは…”とごまかして対談はかみ合っていないように見えますが、お互い実力を認め合ったからこその雰囲気」と振り返った。
2人の対談はこの時限り。映像は澤田さんが代表を務める東阪企画が保存していたもので、DVD化に当たっては2人の遺族の許可を得たという。
お笑い界には枝雀さんの大ファンを公言するダウンタウン・松本人志(51)や、談志フリークの爆笑問題・太田光(49)以外にも、強く影響された人も多数おり、発売元ポニーキャニオンの西秀一郎プロデューサーは「現代のお笑いを知る上でも、貴重な資料となるはず」と太鼓判を押す。
DISC2と3には、2人の落語各3席を収録。3枚組みDVD―BOX(本体価格1万1400円)は3月18日に発売。
▽花王名人劇場 1979年10月~90年3月まで毎週日曜午後9時からフジテレビ系で放送されたバラエティー番組。落語、漫才だけでなく、同枠でドラマ「裸の大将放浪記」を放送。上方落語の爆笑王だった枝雀さんは、番組出演を機に全国区へ。横山やすし・西川きよし、ザ・ぼんち、B&Bなど人気漫才師を輩出し、80年代のお笑いブームのけん引役となった。