宝塚歌劇団の新理事長は早慶戦“劇弾男”だった
2015年02月27日 07:23
芸能
カーブを完ぺきに捕らえた打球はライナーで左翼席へ。このソロアーチの1点を守りきり、早大からは5シーズンぶりに勝ち点を挙げた。早大には後に阪神の監督になる岡田、西武などで活躍した金森らがおり、それまで通算4打数1安打の男が放った”激弾”は値千金だった。
79年に阪急電鉄に入社した後も野球との縁は切れない。83年からはブレーブス(現オリックス)の広報に就任。翌84年には三冠王となったブーマーを中心にパ・リーグを制覇。日本シリーズでは広島に敗れ日本一にはなれなかったが、裏方としてチームを支え続けた。
「宝塚もある意味、体育会的なところなんですよ。汗をかいてお客様に喜んでもらえる舞台を作る。それは変わりません」
宝塚歌劇100周年の大事業も歌劇事業部長としても支えた。101年目の新たなスタートを切る年に理事長に就任。責任は重いが“持ってる男”の手腕で、さらに魅力あふれる宝塚を作ってくれそうだ。
◆小川 友次(おがわ・ともつぐ)1956年9月12日、大阪生まれの58歳。慶応高―慶応大。大学では内野手として活躍。通算成績は9打数2安打、1本塁打、3打点。79年阪急電鉄に入社。阪急ブレーブス広報などを経て、2009年梅田芸術劇場社長。今年4月1日付で宝塚歌劇団理事長に就任する。