波瑠“四度目の正直”で朝ドラヒロイン「諦める理由ありませんでした」
2015年09月15日 11:00
芸能
その強さはヒロインを4度の挑戦でつかみ取ったことに表れている。2010年の「てっぱん」、12年の「純と愛」、13年の「あまちゃん」のオーディションで落ちたが、めげることはなかった。
波瑠は「諦める理由がありませんでした。まだ挑戦できるのに“もう行かなくていいや”と思うのはもったいない」と言い切った。
もともと女優志望ではなかった。13歳の時、オーディションを受けて芸能事務所に所属したが、その理由は自分と同年齢の女の子がローティーン向け雑誌の表紙やグラビアを飾っているのを目にしたからだった。
「モデル志望で入ったんですけど、最初にいただいたのが映像のお仕事で、それから芝居の台本をいただく機会が増えました。私は芝居なんてできないのになんでこんなことをやっているんだろうという感覚でしたね。もっと頑張らなくちゃいけないと思うようになったのは、高校生くらいになってからです」と打ち明ける。
自身が考えた女優修業は、映画を見ることだった。そこから持ち前のがむしゃらさが発揮され、いつしか映画観賞は1日1本のハイペースになっていた。
「どんな作品が好きなのか、どんな女優さんが好きなのかということで自分自身を知りました。作品を見て感動することが、自分もいいものを作りたいというエネルギーになりました」と振り返る。
発言の内容は全て、年齢の割にしっかりしている。共演の玉木も「彼女は精神年齢が高い。若い人と話すと、どこかかみ合わないものだが、彼女とはズレが生じない」と明かす。
波瑠は「自分の精神年齢が高いと思うことはないですね。もう10年仕事をしているので、社会に出て間もない24歳の人とは同じじゃないとは思いますけど。玉木さんと対等に会話できるのは、ただ単に2人の間に、あさと新次郎(玉木の役名)がいるからだと思います」と笑う。
朝ドラのヒロインになるという目標は達成したものの、もちろん、それがゴールではない。
「これまで“よし、これで大丈夫”と思ったことはないし、今もないですね。いつダメになってもおかしくないという感覚があります。“絶対”がない世界なので、常に対応していかないと置いていかれてしまう。不安というより不安定で当たり前で、自分ができることをしていこうと考えています」
強くて大きな花は、まだ開き始めたばかりだ。