広瀬すず“部活”で真の仲間に…水ぶくれつぶしながらド根性撮影
2016年05月03日 09:56
芸能
同作で演じたのは、高校でかるた部を創部し競技かるたに打ち込むエネルギッシュな女子高生、千早。瞬発力や札を取る時の白熱ぶりから「畳の上の格闘技」とも形容される競技で、袴(はかま)姿で臨んだ大会のシーンはスポ根作品のような激しさ。クランクイン前の数カ月は、移動式の畳を自宅や仕事現場にまで持ち込み猛特訓。膝が擦りむけ現場では水ぶくれをつぶしながら撮影に臨んだ。心配の声にも「大丈夫です」と弱音を吐かないド根性を見せた。
負けず嫌いな役は自身と重なり「大会で負ける場面は、千早として生きるのを忘れるくらい悔しかった。私も周りからは性格が男だって言われたりがさつなイメージを持たれたりする。女子としてちょっと残念な部分も千早と似てると思う」とおちゃめに笑った。
小中学生の時はバスケットボール部で活動。中学時代に芸能活動を始め、仕事と両立しながらの高校生活。千早の青春と比べ「部活にいちずになれて、そこで出会う人たちは大きな存在だと思うので、うらやましい」と本音も語る。
一方で、かるた部のメンバーを演じた野村周平(22)、上白石萌音(18)らは、プライベートでも遊ぶ気の置けない仲間になった。「かるた部全員がAB型。最初はみんな人見知りして猫かぶっていたけど、それを知ってから心の開き具合がガバガバになりました」と振り返る。「大変だった大会のシーンの撮影は、“頑張ろう”と声を掛け合う瞬間もあった。現場に入ると楽しくて体温が物凄くホットな状態になって、それが千早のトーンと似ていて、リアルな関係性とリアルな体温って重要なんだなと思いました。あのみんなとじゃなかったら、そうはならなかったと思う」。
かけがえのない仲間と出会い、その雰囲気が映像にもにじみ出た。この作品が、青春そのものになった。