亜大野球部、刺傷アイドルへ祈りの千羽鶴 仲間思い…病院に届けた
2016年05月25日 05:50
芸能
当時、野球部は東都大学春季リーグ戦の優勝がかかる大一番の前に決起集会を行っていたが、すぐに切り上げて寮へ戻った。そして、22日午前3時ごろまで鶴を折り続けた。100人超の部員の手で折られた鶴は1000羽以上となり、大島教授が23日朝に冨田さんが入院している病院に届けた。大島教授によると、付き添っている冨田さんの母親は感激した表情で「野球部の皆さん、頑張ってください」と話したという。
亜大ナインは24日、リーグ戦に臨み、5―0で日大を下して連覇に王手をかけた。大島教授は「冨田さんは(アイドルとして)ああいう活動をしながら、ちゃんと出席して積極的な姿勢を見せてくれていた。選手たちは仲間を思いやって千羽鶴を折ってくれた」とナインに感謝した。
大島ゼミに所属する主力の北村拓己内野手(3年)は、冨田さんとはあいさつを交わす程度だったというものの「ゼミの仲間が大変な目に遭っている。なんとか優勝の一報を届けられたら」と連覇を誓った。冨田さんは現在も意識不明の状態が続いているという。大学関係者は「みんなの思いが、回復につながってほしい」と祈るような表情で語った。