“笑わないアイドル”蒼波純、澄んだ瞳で「なぜ注目されるのか、不思議な感じ」
2016年06月04日 10:30
芸能
2013年のアイドル発掘オーディション「ミスiD」でグランプリを獲得し、芸能界入り。正統派美女ではなく個性に重点をおいたオーディションでは、笑顔もポーズも作れなかったが、どこかほっとけない「不思議ちゃん」テーストを存分に放って審査員の目を釘づけにした。受賞の結果に母親は大喜びしたが本人は「ああ、そうなんだあって。もらって大丈夫なのか心配でした」と冷静。蒼波が小学6年生のときの話である。
その後、15年の映画「ワンダフルワールドエンド」で女優・橋本愛(20)とW主演を果たし、続けて映画「サムライフ」に出演。期間限定の14歳アイドルユニット「ずんね」のメンバーとしても活躍するなど、着実に活動の場を広げてきた。
“笑わないアイドル”として知られる。「アイドルはキャピキャピしたイメージがあるけど、私はついていけなくて」。アイドルグループが持つ弾けた感じも「なんだか怖いイメージ」と苦手のようだ。私生活でも同様で、先日、学校の修学旅行で東京ディズニーランドに行った時も大騒ぎすることはなかったという。「他の女の子のように、はっちゃけられなかった。人見知りで恥ずかしがりや。“笑って”って言われるので頑張ろうとは思っているんですが…」
とはいえ、何事にも無関心、無感動な若者ではない。実はゲーム大好きの自称オタク。「乙女ゲームが一番!女の子が主人公で男の子を攻略するんです」「音楽ゲームにもハマってしまって」「男の子たちの間ではモンハンとか流行ってますが、私は苦手で向いてないかも」…。これまでのしっとりした受け答えから、ゲームに話になると一転、冗舌になる。「その話になると止まらなくて。顔に似合わずオタクだねって言われます」。そんな蒼波を周囲は“中身ザンネンちゃん”と呼ぶことも。「実際オタクなので仕方ないです。気にしてません」と言ってニッコリ。貴重ともいえるこの笑顔にもファンは魅了される。
ゴスロリやワンピースなどカワイイ系の服装を好み、高校受験を控え「勉強ヤバい」と焦るなど、素顔は普通の中学生だ。高校進学後も実家のある宮城県から仕事場へ通うスタイルを続けながら、芝居やアイドル活動など「経験を重ねていきたい」と話す。目標としているのは女優・新垣結衣(27)で「透き通ったかわいい感じが素敵。少しでも近づきたい」。透明感もまぶしい15歳の大器は、今後女優としてどんな輝きを放っていくのだろうか。