こち亀、君の名は。…現実と漫画・アニメの“共存” みんなが笑顔でいられる環境を
2016年09月23日 09:00
芸能
亀有がこち亀の聖地であるように、漫画やアニメの舞台となった場所が聖地として親しまれるケースは多い。
茨城県大洗町はヒットアニメ「ガールズ&パンツァー」の舞台。「聖地巡礼」と称して同町をファンが訪れることを知った自治体は、ふるさと納税の返礼品として同作のグッズを追加。すると、昨年12月だけで納税額が1億6000万円に達した。
亀有や大洗などは、漫画、アニメと現実がうまくリンクした良い例だ。
一方で大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の公式サイトでは9日、「“君の名は。”関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い」と題した文章を掲載。
「本編中に登場する、または関連のある場所へ、多くのファンの皆様にお越しいただいておりますが、近隣の方々より騒音や早朝深夜の訪問に関する苦情を多数いただきました。(中略)節度のある行動、及びマナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます」とファンへ注意を促した。
作中に登場する風景を実際に見てみたい。登場キャラクターが何かを行ったところで、同じことをしたい。という気持ちはよく分かる。ただ、聖地に住む人たちがその場所で、現実の生活を送っていることへ気遣いを忘れてはいけない。
亀有や大洗のように、現実と漫画、アニメが共存することで、たくさんの人に作品や町のことを知ってもらえることは素晴らしいことだ。みんなが笑顔で、その作品により親しめる環境が広がっていくことを願いたい。(記者コラム)