キムタクの“なりきる”技術 プロデューサーが明かす「並々ならぬ探求心」
2017年01月15日 10:00
芸能
今回も撮影スケジュールから逆算して外科医師の技術習得の練習を予定していたところ「我々がそろそろこれをやり始めた方が、というときに5段階でレベル3くらいまで既に行きついている。本人としては当然としてやりきっているという感じでした」と常に一歩先を行っていたという。さらに「単純の手の動きだけを模倣しているのではなくて、こういう病気だからこういうアプローチをしている、というのを先生たちに聞いて理解してやっている。そこがまたリアリティーを生み出しているところなんじゃないかなと思います」と舌を巻いた。
今回作品を通してのこだわりの1つがリアリティー。医師への取材を進める中で言われたのは「実際とは違うけど、ドラマだからいいか」と思うような描写が過去の医療ドラマにあったということ。だからこそ、「実際に働かれている方が『よくぞ描いてくれた』というアプローチをしたいと思った」と思いを口にした。
外科医師が話していた言葉で印象に残ったのは「オペは準備で全て決まるんだよ」というもの。もちろん手術そのものの技術も重要ではあるが、その手前の準備や検証に焦点を当てたいと意気込む。
いわゆる“お仕事系”のドラマは、少しでもリアルさに欠けるとネット上で突っ込まれがちだが、「テレビドラマがリアルと思っている方には見慣れていないかもしれない。ただ、我々が目にし、耳で聞き、感じた医療現場のリアルには限りなく忠実にアプローチできていると思います」と自信を見せる。
初回は25分拡大で放送される。医師として駆け出しの頃に病院を追われ、恋人の壇上深冬(竹内結子)を置き単身渡米した沖田一光(木村)。10年の武者修行を経て、かつての恋人の父であり病院の院長でもある壇上虎之介(柄本明)に請われ、日本に戻ってくることに。そこに待ち受けるのは一癖も二癖もある医師や看護師たち。中でも沖田の幼なじみで、深冬と結婚し副院長となった壇上壮大(浅野忠信)は複雑な思いで沖田を迎える――。