なぜ家族残して…YOSHIKI、父親自殺への苦悩「生きているのがいやに」
2017年02月09日 11:05
芸能
裕福な家庭に生まれ、優しい両親の元で暮らしていたが、10歳の時に父親が突然の自殺。夏休みに帰宅すると、親族が集まる中で父親が横たわっていたという。「子供ながらに何かおかしいと思った」とYOSHIKI。「生きていないんだなと。自殺なので…。母は何も口にしなかったし、僕はひたすら泣いていた」と声を詰まらせながら当時を振り返った。
「なぜ、家族を残して…という疑問が頭から離れなかった。分かったところで帰ってくるわけじゃない。そこを追求すれば追求するほど苦しいだけで、生きているのがいやだという感じだった」
その日から家族の会話の中に父親はなくなり、自身も自暴自棄になって学校で暴れることもあったという。そんな中、支えたのが「ロックとの出会い」。母親がドラムセットを買ってくれたといい、そのドラムを叩き、歌詞を書くことで「どうにもならないネガティブなエネルギー」や苦しみを忘れることができたという。
1993年に発表した代表曲「Tears」は、父親との思い出を形にしたものだ。苦しさを経験したからこそ生まれた命への強い思い。「簡単に命を絶ってはいけないんじゃないか。命は自分だけのものではない」ときっぱり。さらに「心の傷は一生消えない。だから傷と一緒に生きていくしかない」と力強く話していた。