砂川啓介さん死去 認知症の妻・大山のぶ代を残し…無念の最期
2017年07月19日 05:30
芸能
砂川さんは15年5月、大山が12年に認知症と診断され、自身が介護していることをTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」で公表。自身も13年に初期の胃がんの手術を受けたことも告白した。さらに昨年4月には尿管がんと診断された。入院治療で介護が難しくなることから、大山の介護施設への入所をやむなく決断。「先には死ねない」と病に打ち勝つことを誓っていた。
砂川さんは、1961年にNHK「うたのえほん」で初代「たいそうのおにいさん」に起用され人気者に。63年に共演舞台「孫悟空」で大山と出会い、翌年結婚した。
放射線治療などでの入院時も大山のことを気に掛け「今日は何してるかな?」とマネジャーに聞いていた。6月の入院後はマネジャーに短い言葉で「頼むな」と伝えていた。大山は当面、介護施設で生活するとみられる。
◆砂川 啓介(さがわ・けいすけ)本名山下啓一。1937年(昭12)2月12日、東京都生まれ。成城高校在学中から演技の仕事を始め、卒業後は東京少年劇団に入団。出演作に映画「足摺岬」「蟹工船」など。「たいそうのおにいさん」としてブレークした後は、67〜69年の日本テレビ系ドラマ「意地悪ばあさん」の万年役などで活躍。80〜86年には日テレ「お昼のワイドショー」の司会も務めた。近年は介護についての講演会も行っていた。