映画の聖地「日劇」消える 来年2月上旬 85年の歴史に幕
2017年09月01日 05:30
芸能
54年の「ゴジラ」以来、同シリーズのシーンにたびたび登場し、「スター・ウォーズ」シリーズは78年の第1弾から全作品を上映するなど、映画ファンにとっては“聖地”。84年に再開発で完成した有楽町マリオン内に3つの映画館がオープンし、多くの作品を上映してきた。
同社によると、テナントとして入居しており、閉館後の後継テナントは未定。閉館後は日比谷に来年開業し11スクリーンで計約2300席を持つ「TOHOシネマズ日比谷」が営業を受け継ぐ。
映画関係者は「日劇は長年映画の中心で、人気作品の公開時は建物をぐるりと囲むほど行列ができるなど多くの伝説が生まれた場所。なくなるのは寂しい」と話した。同社マーケティング室は「長らくご愛顧いただいた名称で、残念と思うファンの方もいるかもしれない。ただ有楽町とは目と鼻の先にある日比谷の映画街に役割が移ります」と話している。
「TOHOシネマズシャンテ」も閉館予定だったが、老舗ミニシアターとして人気で、ファンからの要望を受けて営業を継続する。